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2025/05/26

10/03 廃教会にて

 我が目を疑うような依頼(しかもこれは3日間の依頼だ)の一日目が終わり。
宿へ帰ろうと思ったものの、もう辺りが暗くなってきていた。

周囲に人気無く、小雨が振り、訪れたことのないところだったので、近くで見つけた廃教会の屋根を貸して貰うことに。

 そこは小さな教会(と墓地)であり、随分前に打ち捨てられたところのようだった。
壁も所々崩れていて入り放題の、雨曝し風曝し…もし大雨だとか、もう少し寒い時期だったら役に立つか分からないようなところ。

教会内には人が居た痕跡が僅かにあったけれど……


 そのとき。今日はもう誰にも会わないだろうと思っていたとき。
俺の他にもう一人、この廃教会に飛び込んで来た人が居た。


 ノエルという手品師、魅せるのが生きがいで子供達を笑顔にする事が目的だと言う。
この人の事は、様々な街を訪れる途中で聞いたことがあった。
特徴的な見た目と手品、名前を聞いて、噂の人物とわかり…。

雨宿りをしている間、簡単な手品を見せてもらった。
俺はあの、スカーフがステッキになったり、ステッキがスカーフになったりする手品が好きだ。
何故かと言われるとわからないのだが、スピード感のあるところが良いと思う。

 その後は、スカーフ消失マジックを見せて貰いながらノエルさんの事を少し聞いた。
腕のチェーンブレスレットはウロボロスと言い、軍のお偉いさんから頂いた物だと言っていたが……、どうやら、雨を防ぐことが出来るくらいの盾のようなもの(「コブラ」と呼んでいた)を出せるようだ。
ダークマターが、ナントカ。

 身体能力も向上するが、反面体が脆くなる(?)そうだ。
不思議なアイテムだけれど、中々良い物だと感じる。


 雨が止んだので、その位しか話が出来なかったけれど「また逢えそうだ」と言う。
恐らくペティットに暫く留まるのだろう、今度はちゃんとしたショーを見られるのかも知れない。




お相手頂いたキャラクター… ノエル

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2011/10/04 ユベルティ Trackback() Comment(0)

10/01 路地裏にて

昨日、血の匂いをさせていた男はクロア、もう一つの名をメラスという冒険者だった。

 昨日のうちに調べた通り、彼はこの間の商人不審死とは関わりが無く…いや、関わりはあったか。
ロイアリスと共にその死体を見つけた一人、ロイアリスの護衛さんが彼、クロアだった。

勿論、彼が犯人でないという確たる証拠がある訳ではない。
しかし容疑者リストなるものがあれば、そこから最初に外すだろうという程度には疑わしく無かった。


 昨日は犯人であるという可能性を考えて振舞っていたが、もうそうではないので、後は専ら、ロイアリスの話をした。

どうやらクロアは、ロイアリスから気に入られているのは分かっているようだとか(本人の前でもああなら誰でもわかる)、やはり首を突っ込み過ぎれば、ロイアリスも足元を掬われかねないとか…。

その辺りは大凡共通認識だったらしく話が弾み、どちらも本人に言えば怒られてしまうだろうと言って笑った。
路地裏でコソコソ喋るのに適した話題だった。

 去り際に小型のナイフをくれた。銀細工の鞘に入った青い石をあしらった銀のナイフ。
彼なりのお近づきのしるしという事として、受け取る。
元はただのナイフだったものを装飾したようで、器用なものだ。
カラスだけに光物が好きなのかも知れない。(ちなみに四枚羽ではなかった)


 路地裏では厭夜にも出会った。
事務所がこの辺りだったのだろうか、仕事がないとか何とか、でもとりあえずエリーさんとやらに厭夜のあること無いことを吹き込むことだけは決めた。

しかし亀の水替えを月に5回行うだけの月があっただなんて、事務所があればもう少し仕事も入るものと思っていたが現実は甘くないのだろうか…。

実に脚が速いようだったので、近く競争の約束をする。
ゴール地点は教会が良いだろうか、丘の上にあるので分かりやすい。




お相手頂いたキャラクター… クロア 厭夜

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2011/10/02 ユベルティ Trackback() Comment(0)

09/27 森にて

森で魔法を試していた。

 俺が使える魔力は極僅かだ。
ペティットへ辿り着く少し前にやっと魔力の片鱗を見つけ、その多くの部分を召喚術に割いている。
召喚の契約を解いたところで、マトモな魔法が使えるだけのものもなく。
便利だが戦闘に向かない召喚術以外の魔法を使うべく、キトリーさんの話を元にマジックアイテムに頼ってみることにしたのだが…。

 増幅器だとか、発動器だとか、媒体と呼ばれるようなものを扱ってみるものの、目立った効果は無かった。
例えば、10%の上昇効果が期待出来るとしても、1に10%をプラスしても1.1にしかならないようなものだ。

 どうしたものなのか、魔力のキャパシティは増えようがないのか。
丁度そう悩んでいたとき…3人の人物に出会って。


 エリックさん、年の頃40といった辺りの自称神父さん。ロングコートに槍を背負った神父は見たことが無かったので、一応「自称」としておく。
(だからと言って、教会に居るのを見て「本当に神父だったのか!」なんて言わないけれどね)

 万物と話せる「らしい」、これは本人が「らしい」と口にしていた。
ロイアリスとは知り合いのようで、竜を退治したとか何とか…先ほどの第一印象を 竜を退治したという自称神父 と書き換えなくてはいけない。
だがこれはどうやら本当の事らしい、ロイアリス曰く。

 とにかく不思議な人だったというのが主な感触だろうか、この街の協会の神父となれば今後会うこともあるだろう、もう少し良く知りたいことだ。


 桂斗君は学生で冒険者、地図を持って森を散策していた。
魔法の試しをしていた俺と、お互いに「わざわざ雨の日に?」と言い合ったが、冒険者なのだ、お互い様で面白かった。
ロイアリスとは昨日知り合ったとかで、昨日起こった事件について教えてくれた。

 自分の事を「小生」と言い、カッチリした服を着ており、丁寧な言葉使い。
物静かなほうで、帽子を深くかぶっていることもあり…。真面目な人なのだろうか。
同業者だな、と言ったら「ユベルティ先輩」なんて長々と呼ぶものだから、どちらかにしてくれと頼んだ。
学院に来たときは、と言っていた。此方こそ、同じ依頼を請けるときは、だな。


 ロイアリスが護衛を雇ったらしい、事件だ。
それなりに人を好き嫌いしそうな彼女が個人的な護衛を雇うなんて、珍しいことだと思った。よっぽど護衛さんの事を気に入ったのだろうか。
しかし、生き方を変えた彼女、随分とその生活に慣れて来ているようにも思える。
もともと、孤独な性分ではなかったのだろう、だからこそ、不変を嫌ったのか。

 魔力の事について悩んでいるというと、なんと「貸してくれる」と言う。
フランソワさん(「フラン」と言われてフランセットと勘違いしてしまった。「炎の魔法、私に相応しい!」みたいなさ、ね、わかるだろう?)は上手く扱えたと言うけれど、俺はどうなるのか分からないようった。

もし、俺の魔力の受け皿がとんでもなく小さかったら水風船よろしく破裂してしまいかねない。
それに、恐らく一時的なもの。ロイアリスが近くにいる戦闘時などなら兎も角…といったところだ。
悩みとは別に、試してはみたい事だけれど。


 そして昨日、路地裏には商人の死体が転がっていたらしい。
それをロイアリスと桂斗君、それと護衛さんの3人が発見したとのことだ。
自警団に届済み、偶にある事のようだが、ロイアリスは妙な不自然さを感じたという。
人気が無かったとか、ナントカ。怪しい話だが、好奇心からかそれを調べてみると言う。

心配だ。
確かにロイアリスは炎の竜を用いた強力な魔法を使えるだろう。
しかし、裏路地で後ろからザクリ!なんて目に遭わないとも言い切れない。
ロイアリスは目立つし、熱くなりやすい性質…これも手伝っている。
ただ、自信もありそうに思えたし、心配だという以上の事は言えなかった。
必要無いかも知れないが、気を掛けておこう。そうしよう。


 ついで。その裏路地を通りかかった人物が「四枚羽の鴉」のブレスレットを付けていたという。
どうも、美術館に勤めている女の人だということ(簡単に容姿などを聞いた)
だ、報告しておこう。


そういった話をした後、この間貸したものを返して貰いにロイアリスの家へと向かう。
物を返して貰った後、あがっていったらどうかと言ってくれたけれど、雨で服が濡れていたので遠慮をしておいた。
お屋敷にこの格好であがるのは、依頼のとき以外は気が引けるものだ。(ましてやぬれている)
またの機会が、あれば良いのだが。




お相手頂いたキャラクター… エリック ロイアリス 桂斗

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2011/09/28 ユベルティ Trackback() Comment(0)

09/18 ダンジョン競技会にて

 ダンジョン競技会が終わった。
「葉っぱいちまいチーム」、結果としては残念ながら完走といったところだったけれど、とても充実した日だった。


 最初こそ、どんな作戦で行くとか、どう妨害しようとか、誰がえげつないだとか。
緊張もあって、そわそわして。
罠やライバル達にドキドキしながら進んでいたものだけれど。

途中で勝ちたいって気持ちがいっぱいになり、晴れた日、目的地まで走っていくときに激しい追い風に煽られたように高揚して。
それでも上手く行かなくて、「遅れた」って気持ちに染まりそうだった。
でも、ミカンが元気を出してくれて、ミケイラが魔法で事態を好転させる。
そうして諦めずに、ゴール前まで飛び込んでいった。

ゴール前はもうてんやわんやで、番人がどうにかなったとしても、3人では1番に通りきれそうも無かった。
そこで壁の仕掛けにチャレンジをして、抜け道を探すのだけれど、また失敗をして。


 ミカンとミケイラは良いチームメイトだったと言える。
優勝という目標に向かうことに熱心で、昨日結成したにしては良く纏まっていたように思う。

ミカンは持ち前の元気さで前に行ったり後ろに行ったりとよく動いてくれたし、罠があるかも知れないところへと率先して向かう勇気も見せてくれた。
俺の判断で遅れてしまうときも、じっと堪えて。
苦手だと言っていた知恵が求められる場面でも十分に発揮した。

ミケイラも魔法で度々パーティを助けてくれた。
水の魔法で道を塞ぎ、水上を渡り、氷を溶かした。
ミカンと一緒にじっと堪えた場面では、自分が何とかするから大丈夫と、昨日小馬鹿にしていたのが嘘みたいに。

 二人とも精一杯やってくれただけに、結果が出たときには腸が煮えくり返るくらい悔しかった。
何人かで物事に臨むときの常で、沢山の失敗もあったけれど、笑ってゴールする事が出来た。

それは楽しさ、そして負けた悔しさも、失敗のつらさも共有出来ていたからかも知れない。


 競技会が終わった後は、参加者の多くと打ち上げをした。
ダンジョン競技会の成功と、ティルカニアとレキュリーさんのチームの優勝、そして参加者全員の健闘を称えて。
打ち上げでは色々とあったけれど、チームとしての反省会なんかもやって…各々それぞれと、帰ることになった。

 一日限りのパーティ「葉っぱいちまいチーム」はこれで解散だけれど、「次は勝ちたい」という気持ちは一緒だろう。
またどこかで、同じことに対して挑めると良い。




お相手頂いたキャラクター… ダンジョン競技会参加者及び主催の皆様!

続きはPL発言

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[つづきはこちら]

2011/09/20 ユベルティ Trackback() Comment(1)

9/17 深きに続く都市「マリメイン」にて

 ダンジョン競技会を明日に控えて冒険者や観光客で賑わう酒場。
俺は週の初めに恐れていた通りに慌てて、競技会に参加するメンバーを求めていた。

 酒場にはシャイルさんや、従者さんと出場するらしいフランセットさんの姿もあったが…。
俺はそこで、海辺で一緒にバーベキューをしたミカン。
そして最近ペティットで知り合ったミケイラと一緒に出場することになった。


 ミカンは冒険者で剣を持ち、風の魔法を少し扱う事ができる。
小柄ですばしこい彼は罠を避けるのも上手いかも知れない。
ナゾナゾは苦手と言うことだけれど、あるだろうか、ナゾナゾ。

とにかく元気が良くて明るいのが良い、パーティが明るくなるし、安全なダンジョンだ、勢いがある方が良いだろう。
それに楽しむという点では、彼はパーティにとって大きくプラスだろう。

チーム名は何が良いかと聞いたら、「葉っぱと愉快な仲間達」か「葉っぱいちまいあればいい」のどっちが言いか、だそうだ。
投票の末、「葉っぱいちまいあればいい」改め、(長いので)「葉っぱいちまいチーム」になった。

 ミケイラやシャイルさんとは、子供と大人宜しく、やいのやいの、賑やかに話をしていた。
フランセットさんとは見た目歳が近いせいか、話し易そうにしているようにも見えて。
フランセットさんが、火山のダンジョンに住むドラゴニュートの群れの王女であることなど聞けたようだ。(ダンジョンはお手の物、ということだろうか)
新しい家にもお呼ばれしていたが、ミカンを食べる用意をしているようなので、頑張れ、ミカン。


 ミケイラは主に水を操る魔法使い。
魔法使いがパーティに居るのは良いことだ、大きく幅が広がる。
それにミケイラは活動的な格好をしていて、魔法使いと分類される中では身のこなしは悪くなさそうに見える。

 しかし、魔法使いとしてはそれなりに力量もあるようだが、性格には少し不安があった。
パーティを組むと決まったミカンを子供と馬鹿にしたり、俺の顔に水をかけたり。
だがそれも彼女なりの冗談のようなものであったのか、最終的には競技会での優勝へ向けて、チームとして仲良くなれたように思う。

 恋愛を一時の気の迷いと言い、相手の嫌がることを進んで行い、楽しいことを求めて彷徨うミケイラ。
その気持ちがどのような物なのかはわからない。
けれど今回、俺やミカンとパーティを組み、競技会での優勝を目指そうという気持ちは3人が3人とも同じであると感じることが出来た。


 まだ、メンバーと名前が決まっただけに過ぎない「葉っぱいちまいチーム」だけれど。
明日は楽しめそうな気がする。





お相手頂いたキャラクター… ミケイラ ミカン フランセット シャイル

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2011/09/20 ユベルティ Trackback() Comment(0)

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