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依頼の前に腹ごしらえをしておこうと、樽と錨亭に寄った。
店に入る前、黒猫が二匹出てくるのが見えた。
ひょっとすると、この店の猫が追い散らしたのか?
(樽と錨亭の猫は実に強そうだ)
この店の常連客からしてみれば、景気の良い見世物だったかも知れない。
店内に入り、ヨウヤ、そして店長のエマさんと雑談しながら軽食を摂った。
この日はサツマイモとキノコのキッシュ、ヨウヤも絶賛。
エマさんとはダンジョン競技会(応援して頂けた)や秋分祭のことを話した。
酒場の雇われ店長ともなると、イベント事の時は特に店を離れる訳には行かず大変なようだ。
ダンジョン競技会から帰ったら一報入れる事にする。
こうやって、酒場には情報が集まるのだろう、酒場のマスターが情報通になるわけだ。
エマさんとヨウヤが話している様子は見ていて面白かった。
ヨウヤは自分の周囲の知り合いは悪魔ばかり、と言っていたけれど、きっとエマさんは含まれていないのだろう。
イリーナさんに母を見ていて、無茶な依頼を振られても断り切れなかったり、エマさんに怒られて素直に聞くところは……
とはいえ、同じくらいの歳(だと思う。エリーさん)の子に蹴りを入れられたりと…女の人に怒られるのは日常茶飯事のようだ。
羨ま…うーん?
とにかく、ぼやいている姿もどこか楽しそうだったなと思う。
酒場で賑やかな時間を過ごした。
ポリシカさんと久しぶりにお会いして祭りの話、お化けの話を中心に色々な話をした。
酒場でゆっくり話すというのは初めての事で、誘拐事件のあと打ち上げを行ってくださった方、という認識が強かった俺は新しい印象を得た。
主に、俺は何人もと話すのは得意ではない方なのだけれど、ポリシカさんは上手だな、とかそういうことを含めて。
お酒に対して非常に強いようだ、閻魔ころしとの対決を待つ。
レインコートがあまり好きでないらしいルナ。
ポリシカさんのお店の事を聞いたり、月見会にの事を聞いたり、創一さんの作品をそのうち見せて貰うことになったり。
酒場は賑やかで新しい出会いがあり、そうしてこの街にゆっくりと慣れていく。
この街を気に入ってくれたようで何よりだけれど…、いや、この街へ流れてきた理由を問うのは良くないだろう。
耳の傷との関係性は、気になるがおいそれと問うものでもない。
ハンカチを貸してくれた、返すことが出来ますように。
ロイアリスは傘も差さない。
実に男気溢れるけれども寒そうにしていて、体調には気を付けてくれると良いなと思う。
着替えさせた方が良いかと思って服を貸したけれど、大きさが大きさだけにあまり上手く行かなかった。
し、非常に恥ずかしがっていた。
………背に腹は代えられない。
傘も貸そうと思ったのだけれど、龍に乗って帰るのでは傘も差せないようだった。
飛んでくる距離を歩かせることも(それもハイヒールで!)出来ず、そのまま見送る。
ロイアリスが龍に乗っている横で傘を差して歩けばなんとかなるのか?
ジュリエッタさんに雨除けの術を教えてもらう方が良さそうだ。
ルージュさん。着物に煙管のエルフの女性だ。
ロイアリスとは知り合いのよう、長く生きるエルフ同士は、どこかで知り合う事もある……というよりも人間だったらきっと、100年も生きれば自分と同じだけ生きている者を意識してしまう、それと同じことかも知れない。
ロイアリスの服を魔法で乾かしてあげていた、あれは便利だ是非欲しい。
ただ、温風のようなもので、着たままでは乾ききらなかったが。
ポリシカさんとエルフ故の恋愛・結婚に対する難しさを話したり、恥ずかしがるロイアリスを抱っこしたり…。
花魁言葉の不思議な方だった。
(ロイアリスとどっちが年上なのか?と考えないでもなかったが、この問題は忘れることにする)
着替えを宿に取りに行っている間に創一さんも訪れていた。
お酒を買いに来ていたようで、誰かの結婚祝いのお酒だと言ったせいでポリシカさんに突付かれていたり。
居るだけで賑やかになる人だ、お酒は決して弱い訳ではないということだけれど…泥酔してしまうと打ち上げのときのようなことになるようだ。
なまじ飲めるだけに加減が難しそうだが。
帰る道すがら、冒険者の仕事についての話をした。
大きな仕事がないときは雑用や魔物の討伐や捕獲、採集などの依頼を請けていることなど。
少し離れればダンジョンなどもあるけれど、さすがに日帰りピクニック気分とはいかないかも知れない。
どのような選択をするのか、知ることは伝えたつもりでいる。
酒場で「ダンジョン競技会」に出場するパーティのメンバーを募ったところ、何人かの人に声を掛けて貰えた。
ヴァニラと名乗る狐獣人の女性と、「一杯奢る」のと「パーティを組む」ことを賭けてミケイラとシャイルさんと3人でブラックジャックをした。
俺はディールする側に回ったので、実際に勝負をしたのはシャイルさんだ。
賭けはシャイルさんの勝ちで、約束通りシャイルさんとヴァニラのパーティが出来上がった。(信じて貰うしかないが断じてイカサマではない、運命ね、運命)
結果的に、俺のパーティメンバーは見つからずライバルとなる出場パーティを増やしたことになったけれど、良いパーティの誕生はそれだけで喜ばしい。
ミケイラは自制できると言う通り普通にしようと思えば普通の子なのだが……、自信がないこともあるようだ。
ダンジョンに興味を持ったり、シャイルさんの演奏を聞いてみたいと言ったり、イリーナさんに射撃の教えを請うたり、好奇心旺盛。
楽しいことが好きなだけ、というだけの事はあるか。
ヴァニラもミケイラの悪名を知っているようだし、喧嘩の匂いが濃い。
今日も沢山の女の人に声を掛けて癒され放題のシャイルさん。
やはりと言うべきなのか、女の人絡みの事では運が良く、賭けに勝った。
女の人になんと言われてもへこたれないけれど、どこか儚げな影を持っている。
ロマンチストだけれど、恋愛に夢を見ない現実主義者だと言うし、過去に重ねた何かがそれを作っているのだろうか。
機会を得た此れから…何が待ち受けているか、そしてどうするのか、気にはなるけれど。
ヴァニラ、冒険者なんて毎日ギャンブルしているようなものだと言う。
サバサバしていて豪快な感じの狐獣人。剣士だとか。
ブラックジャックをやっている途中でぼんやりしてしまうなど、お疲れだったようだ。
ダンジョン競技会ではシャイルさんと合わせてライバル、冒険者仲間として負けられないな。
酒場にはイリーナさんも居て、ダンジョン競技会に出るつもりはあると言っていた。
ギルドではかなりの先輩にあたり、銃器の扱いに詳しい。
敵とするには強敵だけれど、得意分野は狙撃。
ダンジョンを踏破することならば張り合えるかも知れない。
(魔物の居ないダンジョンなら、狙撃銃は荷物にしかならないか?)
教会からの依頼を請けて、朝から担当のシスターへと話を伺いに向かった。
けれど教会に着いたときにはシスターは席を外していて…、礼拝堂に居たシルヴィアさん、ルナさんと話をした。
シルヴィアさんは朝日に照らされる白銀の髪の毛が美しい(珍しい髪型をしている)エルフで、癒し手だと言っていた。
ペティット診療所に手伝いに行く事があるらしく…治癒魔法の使い手のようだ。
見た目は俺より年下にも見えるけれど、Dr.ピリエッタとも長めの知り合いのようだし長い時を生きるエルフなのだろう。
最初は神官かと思うくらいの印象だったけれど、話してみると冗談なんか(森で魔物に襲われたら秘密の始末人に助けてもらおうとか、診療所外での治療の対価はどうしよう、とか、とか。)もあって表情豊かな話しやすい方だ。
というのは、偶に冒険者のパーティに入る事もあるというのからも知ることができるだろうか。
ヒーラーが居るパーティは目に見えて生存率が高い、心強いものだ。
大怪我をしたとき以外で、会えると良いが。
ルナさん。ペティットに最近来たという兎の獣人だ。
(シルヴィアさんが月からの使者なのかと聞いていたが違うらしい。)
旅行者で、一人でふらふらしていたら辿り着いた…というが、何か事情がありそうだった。
(そもそも、女の子一人でふらふらするのに事情が無い方が珍しいとも言えるか)
最初は慣れない街のことで緊張していたようだったけれど、シルヴィアさんとも仲良くなったようで何よりだった。
シルヴィアさんとは対照的な金の髪。(今朝は綺麗な髪の毛が沢山見られて気分が良かった)ふわふわとした感じの明るそうな人で、耳や尻尾がよく動く。あと公家眉
キャンディをくれたお返しに、「にゃんこクッキー」をあげる。
ペティットでの滞在が良いものであるようにとの餞別にしては、少し困ったものだったけれど(そのくらいしか無かった)。
四枚羽の鴉について新しい情報が入っていないかと思い、自警団本部に立ち寄る。
アポを取っていなかったが、この件に関わっている自警団員の中でも顔見知りのクラフさんが居て助かった。
新しい情報は特別入っていないようだったが、「何かお困り事は」と聞いたクラフさんへ、学院のデューネイという宗教額の教授が「鴉が増えて困っている」と答えたそうだ。
この日、学院の生徒だというキトリーさんに尋ねてみたが、特別鳥が増えているとは思わないという。
偶然や冗談か、それとも「四枚羽の鴉」の存在を示して反応を覗おうとしたのか。
サラ・リヒトルードという自警団員(アカマガツの件で見知ってはいたが、このとき顔と名前が一致した)が学院に調べに行くという、報告を待とう。
今のところは雲を掴むような話だというのは、今日話し合った3人の中では共通の認識のように思われた。
だが、何事も最初はそんなものだ、足を使うしかない。
偶然から新しいことが分かることは多い。
何か分かれば連絡を取り合うこととし、連絡先を交換する。
その後、雷雨の日にカエルを捕まえた仲間のキトリーさんと話した。
カフェ「ニンア・ナンナ」で配達のアルバイトをしているらしい、宅配スイーツ、ザラメデスさんが頼んだのかも知れない。
(いや、1800G程度なら別の人か?)
お師匠様とは仲が良いようで何よりだ、アンリのお師匠様といい、良い師匠が多いのだろうか。
キトリーさんは大魔女を目指す幻術使いで学院生でアルバイター、若いながら結構長い肩書きを持っている。
魔力を増やす方法は、と簡単に聞いてしまったが丁寧に答えてくれた、感謝。
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