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モミの木市場でお祭りをやっていて、それを十分に楽しんだあとベンチで一休みをしていた。
でもそこは人気で穴場な(矛盾している)休憩スポットだったのか、直ぐに他の人も訪れて…。
ベリア、祭りに遊びに来ていたようだ。
隠れ潜むのには自信があるようだけれど…いつまでも逃げ仰せられる訳もないだろう。
君はペティットに潜む他のものを引き合いに出したけれど、君はそれと同じほど組織の中のほうにいて尻尾切りをされず、老獪なのかな。
そして、そのような者達でさえ、いつかはその時が来ると俺達は信じている。
遊びに来るのは良い、そうやって楽しいことに触れて、今のような事を止めてくれたらと思う。
危うすぎるんだ、逃げることが得意だというのも、また。
エルフの女の子。名前は聞かなかった。
女の子と言ったが、歳も聞かなかった。(まあ、それもそうか。エルフだからと言って歳を聞くのも、どうだという話だろう)
祭りを楽しみたそうにしていたし、靴を買いに行きたそうにしていた。
祭りに連れて行ってあげたり、靴を一緒に買いに行くのも良いなと思うけれど…こういった子を見ているとどうしても、歩きなさい、歩きなさいと言ってしまいそうになる。(実際に何度か言ってしまった)
同じではないと分かっていても、避けてしまう。
こんなに臆病なのは、きっと心を片付けたフリをしているからだろうか。
骨折するというのは本当だろうか、エルフは大変だなと思う。
フラフラ…フラウラさんは受身が上手そうだ。
紅いドレスが似合う、靴があればより素敵だろう。
はだしにドレスというのも、中々素敵だけれど、野外では幾らか奇抜が過ぎてしまうかもしれない。
俺のことをベティだとか、ベッティだとか呼ぶのは、世界でも今のところロン君とフランソワさんだけだ。(きっとロン君と呼び方が似ていると知ったときは、面白い様子が見られるかも知れない)
顔が広くて、此処に居た全員と顔見知りのようだった。
エルフの女の子とはエルフ同士旧知…エルフのことだ、旧知と言っても知り合った日がかなり前、というだけだろうか…のようで
ベリアとも、顔見知り…と言っても何か勘違いをして襲われたようだ。
人の世を眺めること、刺激を好み、人を試す。
謀に使われるのでなければ、試されてなんぼの冒険者だ、願ったり叶ったりでもある。
自警団の人。クラフ…とフランソワさんからは呼ばれていたけれど、他に呼ばれていた名があったような。
とまれ、自警団にお世話になるとき、偶に顔を見る。
向こうも、そう思っていることだろう。
エルフの女性二人というのも、話の輪にいるだけで手一杯なのだから、からかわれると恥ずかしがる事も忘れてしまう。
俺を一端の冒険者として扱ってくれるのも、フランソワさんや自警団員だからこそだ。
他の人には知られていない程度、この位が気楽でもあり、物足りなくもある。
靴屋の依頼…掲示板を見ておこう。
アスカに「男に二言はないな?」と言われたので、砂浜に埋まって人間スイカ割りをすることにした。
けれど本当にただのスイカ割りだと、俺の命が危ないので特別にルールを作ってみた。
ヤドカリさん達にもお願いして。
これで誰も来なかったら、砂浜の生首として怪談話の末席に(入れたらいいな)だけど…予想以上に、沢山の人が来てくれて。
夏らしい楽しみ方が出来て非常に嬉しかった。
二人も知り合いが増えて、良いこと尽くめ。
また、水泳にビーチボールもやる予定だけど。
さあて、夏が終わる前に楽しんでしまわないと。
闘技場で、ナタリーさんという旅の剣士と訓練をした。
模擬剣を使っての実戦形式…組み手、と言うべきだろうか。
未だによく分からない。
実力の優劣を競い合っているのとは違うから、試合とか手合わせというのも微妙なところだ。
大体でいいか…大体で。
結果的には引き分けということになったけれど、判定勝ちのルールがあったら負けていたところだ。
敗因は、主に油断。
ナタリーさんのけん制を、心理の隙と勘違いして飛び込んだらまんまと迎え撃たれた訳で、ちょっと調子に乗りすぎてしまったせい、という感がある。
悪い癖だ。
ハンスとの時もそうだけれど、こういうとき、ついつい格上ぶってしまうのも癖のようなもので……。
思い切りが良くて、さっぱりとしているのが心地良い。
間合いをギリギリで取っているのが危なっかしいと言えば危なっかしいが、カウンターには必須の技術だろうか。
酔っ払ったオジサン達(しかも何故か女装している、週末怖いな)がこの様子を見ていて応援してくれた。
声援ばかりか、最後にはおひねりまで投げてくれて有難い限りだ。
こういう暖かい観客の下でなら闘士も悪くないかも知れない。
ナタリーさんには早速熱心なファンが付いたようだ、賭け試合で路銀を稼ぐのも悪くないかもしれないね。
朝までデートだ!の彼には悪いけれど、おひねりで晩御飯を食べる間だけはナタリーさんはお借りします。
その後はどうぞ、なんて。
大雨の日に水辺に近寄るのは危ない。
当然のことだけれど、ときには止むを得ない理由もある。
(実際のところ、命を賭けるほどの理由ではないかも知れないが)
例えば、農業或いは生活の為に川から引いている用水路。
これが氾濫するなどすれば、大きな被害が出ることもある。
今回はその用水路の水量が急に増したとして、川の近くの水門の状態を見に行く仕事……というか頼まれ事だ。
奇妙なカエルも出るというから、お爺さん一人に行かせられないものね。
目的地へ向かう途中にクレインさんが居て、幾らか雑談をした。
雨の中で過去を想いながら佇むにしてはムードに欠ける場所だったので、過去話もさわりだけだったのが残念だ。
過去は大切にするべきだ。と思っている俺にとってクレインさんの言には少し驚いたけれど、クレインさん自身も過去と上手く折り合いが付いていないようだった。
(そうでなければ、雷雨の日に傘も差さずにそぞろ歩きしやしないか)
囚われたり苛まれたりはしていないが、忘れるべきでもなく、良い思い出とする事も出来ない。どう扱ったら良いのかわからない状態。
そんな風だろう、と想像をする。
想像するだけ。
いつか折り合いがつけば良いなと思うばかりだ、自然な流れに任せる他無いようなものだろう。
恋愛の話についてはナンタラカンタラと書く事も俺には出来ないけれど。
クレインさんはきっと、気付いたら手遅れ、というようなタイプかな…
そして恐らく一途。
男に恋愛分析されても全く嬉しくないだろうから、今のところは言わないが。
ついでに言えば、シャツにジャケット、ツンツン頭が一途に見えないとはどこの国の文化だろうか。
奇抜ファッション=軟派? いや…。
単に ならず者=軟派 ということかも知れない、鎧と対比していたし、きっと対角は騎士とかなのだろう。
(注釈:きっと現代風のホスト という連想ができないだけ)
カエルを捕まえに来た魔女の卵(いや、既に魔女だから大魔女の卵と言うべきか)とも出会った。
お師匠様が解剖をするというのでお使いだそうだ。
カエルは食べられたり解剖されたり大変だ、クレインさんは食べたことがないようだけれど、カエルは美味しいものもいる。
あと鉄分が補給出来る。重要。(カエルに限らないが)
ニーズ、という蛇の使い魔を連れていた。
大きな竜になるらしい。
水路をバッシャンとやってカエルを水揚げ…壮絶だ。
しかしたった3匹捕まえれば良いということだったので、他への被害の大きそうなバッシャンは止めてもらって、協力して捕らえる事にした。
カエルは案の定小型の魔物だったけれど、二人掛りならば大した苦労も無かった。
水門も、こいつらが開けてしまったようで、しっかりと閉めておいた。(これが大変な作業だった)
夏の暑さを呪って冬にして、冬の寒さを呪って夏にして。
そうして四季が早く巡れば確かに「なんだかすっごい世界」にはなりそうだ。
例えるなら、西の空から東の空にかけて朝から夜が見渡せるような世界。
生態系には大きな変化が訪れ、多くの種族が滅びるかもしれない。
しかし、実際にそれが起こることが悪いかどうかまでは人に決められることではない。
自然の摂理、という奴だから。
ただ、そうなったら少しこぢんまりした世界になりそうだ。
四季が短いっていうと、一年が短いようなものだから。
久しぶりの酒場、やはり賑やかで良いところだ。
ポーアさんがマスターとスライムの話をしていたので混ぜてもらう。
後から知ったことだが、この前日は街の人がスライムになってしまう日だったらしい。
知らずになっていたら驚いただろうな。
それで、ポーアさんスライムの絵を描いていたから、ついでに…と言うのも何だけれどスケッチブックを見せて貰った。
スケッチブックを持っている姿はよく見ていたけれど、実際に絵を見るのは初めてだ。
主にペティットの街の風景が描いてあって、ポーアさんがこの街が好きなのがとても伝わってくるようだ。
絵は楽しいって思えば、それは素敵な絵。
絵を描くことに、半ばコンプレックスと言っても良いようなものを持っている俺でも…ポーアさんがそう言えば、なんだか。
いや、絵は楽しく!と言う人はポーアさんでなくとも、幾らもいる。
だから頭では分かっているつもり。
でも、ポーアとマリノさんが一緒に絵を描いている姿を見て、それが言葉だけでなく分かったような気がした。
俺も一緒にお絵描きがしたいなと、思ってしまうような光景だった。
マリノさんは「淡桜」というお店(御茶屋さんだとか)で芸妓さんをやっているらしい。
(耳聡いことに定評のある俺だけれど)どういう経緯かわからないが、アルディルさん(私立図書館の司書のエルフさんだ)と急に「身請け」の話になっていて二人して顔を赤くしていた。
身請けだなんて、マリノさんには借金があるのだろうか。
いや、多分無いだろう。多分。
(掘った)墓穴に入りたい、なんて言っていたし、マリノさんは面白いことを言う。
その二人の話に、マリノが貰われるのかと思ったカルディアが止めようとしたり…面白くて仕方が無かった。
しかし、アルディルさんとマリノさんは、少なくとも良いお茶飲み友達にはなりそうだ。
(余談だが、アルディルさんはエルフで俺よりずっと長く生きているだろうし(司書も簡単になれるものではない)、マリノさんも俺より年上には見える。
その二人が二人とも初々しい様子で、見ていてこっちが恥ずかしくなってしまった。 まずはお友達から。)
カルディアとは、カルディアの故郷の話をした。
いわゆる温泉街のようなところらしい。
しかし、カルディアは木の上で寝たりするらしいが……宿屋も木の上だったりはしないよね。
お土産屋の売り子をやっていたこともあるらしく、売り口上を聞かせてもらえた。
観光地も良いな、リザードリゾートでもないが、今度はそういったところに行ってみたいなと思う。
この日、山賊の話をしたときにマリノさんとカルディアは何か思うところがあるようだった。
遭遇したのかも知れない。
カルディアも、戦う力の必要性を感じたと言っていたし。
もし遭遇したのだとしても、思い悩んでいるとまでは見えなかったし、大きな怪我も無いようで、良かったのだけれど。
今日はとくにとりとめが無いけれど、酒場での雑談はそういうものだ。
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