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2024/04/27

"活躍"から見るPBCイベントの変遷

※これは私の視界内の狭い世界での事なので、PBC界隈一般に言える事ではありません

PBCの【イベント】の中で、特に以前は【シナリオ】と呼ばれていたものがある。
これはTRPGのシナリオを起源に持つものであると思われる。(PBCはTRPGからの派生の色が強い)

今となっては【シナリオ】は【イベント】のメインでは無くなってしまったが故に、どちらかと言えば【イベント】という呼び名の方が中心になってしまったのだと思っている。

この【シナリオ】というものは
「ゴブリンが村を襲ってくるから助けてくれ」
という討伐モノに代表されるような、NPC辺りが困っていて参加者達が主人公となりそれを解決するものが多い。
同時に、特定のプレイヤーキャラクターがストーリーの中心となっている【キャラシナ/キャライベ】というものもこの中に含まれる。
これはストーリー上の重要人物が誰か?という程度の違いであって、やっている事自体はあまり変わらない。(とする)

これらがTRPGのシナリオの流れを汲んでいる事は、恐らく理解して頂けると思う。


ところでそのシナリオが一段落した後で、こんな事を言っているキャラクターを見たことがある筈だ。
「今回も活躍できなかった」「何もしてなかった」「足を引っ張ってた」等々。
【自分のキャラクターが活躍できなかった】ことを惜しむ声を何百回と聞いてこなかっただろうか?

そう、【自分のキャラクターが活躍できたかどうか?】というのは、時にというかむしろ頻繁に、そのお話がどういう結末を迎えたか以上の関心事になるのだ。
だから、そういった発言が感想として多く見られるようになり、それを見たイベント主達はこう思う。
「もっともっと参加者を活躍させなければ」

そして【シナリオ】というものには、参加者が活躍できるポイントが多く設定されるようになっていった。
「できるだけ皆が活躍できるようにします」「今回は皆を活躍させられた」
そんなイベント主達の発言を目にしたことは無いだろうか?
彼らはとにかく参加者を活躍させ、満足して貰う事に躍起になった。

ただ、それはかなりの労力を必要とするもので、より簡単にキャラクター達を活躍させる形式のイベントが多数生み出された。

1つは「活躍できるかどうかは運次第」な、【ダイス】が主な要素のイベント
これは作成が比較的簡単な上に、活躍できなくてもダイスの責任なので
イベント主も参加者も「ダイスが悪かった」以上の悪感情を抱くことが無いので
作りやすく遊びやすい定番の形式となっている。

次に「毎回ほぼ全員に活躍のチャンスが訪れる」【大喜利】系のイベント
(例:ここでは全員が◯◯しなければならない!全員に敵の攻撃が降り注いだ!全員◯◯という異常状態になった!)

これは【シナリオ】形式に組み込まれる事も多く
ダイスほどにはストーリーから目を離す事なしに、大人数を捌くのに適している。
それぞれがリアクションを取り、イベント主がそれに評価を与える。
やや大雑把になりがちではあるが、全員に小さな活躍のチャンスが与えられ、そして小さな成功が与えられる。

そして「自分の活躍は自分で」の【ユアセルフ】系のイベント
ロルネタの提供から参加者に小さなイベ主になることを要求するものまであり
主導権が参加者側にあるので、当然、比較的「自分が望んだ通りの活躍」をする事ができる。
【大喜利】系とは違って【シナリオ】内に組み込まれる事は少ない(完結の際に最終イベントとして【シナリオ】を行う事は多い)

これは悪い意味で言っているのではないという事を特に記しておく。
そりゃあそう思っている人が多いのは人間として当然の事であり、そうでなければ最初に述べたような「活躍できなかった」という言葉が出てくる筈は無いのだから。
勿論、ここでこう感じる人も多いだろう「自分は活躍の為にやっているのではない」と。
それも重々承知の上ではあるが、「自キャラの設定や心情を公開していく」というのはやはり「活躍」に含まれると言えるだろう、それこそ【キャラシナ/キャライベ】とは「自キャラの設定や心情を公開していく」為に行われる事が殆どなのだから。

とまあ、この形式はイベ主から「キャラシナ/キャライベをやって下さい」とお墨付きを頂いていると言うこともできる。
このように、設定さえすれば参加者の数=イベントの数となり非常にコスパが良いものである。


【シナリオ】【キャラシナ】の時代は、その1本の参加型映画である【シナリオ】を皆で参加しに行く、という感じであった。昭和の世界観である。
今はそこかしこで動画がアップロードされ、同じタグの動画を検索して視聴しているような令和風の状態とも言えるだろう。(こじつけ感ありますね)

私はイベントとは、「キャラクターに体験を与えるもの」だと思っている。
そしてそれはイベントのストーリー、内容のみならず「キャラクターがいかにして参加したか」という部分もまた体験であると思っている。
その体験を通じてキャラクターがどう感じたか?
それがキャラクターの今の感情となり、他のキャラクターの今とぶつかり合うきっかけになる。

また"体験"については別に書く事もあると思うが、"活躍"については以上である。
これからもキャラクターを活躍させてくれるイベント主達の頑張りと、キャラクター達の数多くの体験を願う。

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2022/06/23 PL Comment(0)

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