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川の下流で遊んでいると、フリーレンという不思議なエルフに出会った。
最初は妖精かと思った。
特徴的な……前衛的と言っていいようなビビットでサイケな格好、黒目(青目?)のかなり大きな瞳。
エルフの中でも珍しい民族なのかも知れない。
(共通語も勉強中のようだったし、遠くから来たのだろう)
話してみれば、楽しいことが好きな子であったが、3言目辺りで求婚されてしまった。
何がどうした。
だが、俺は気になった。
楽しい事こそ第一!と考えるような子が結婚したいと言うのだ、結婚は楽しいと思っているに違いない。
俺は経験が無いから楽しいかどうか分からないので、何が楽しいのか、聞いてみることにした。
聞けば「結婚は幸せになるためにするものだから、きっと楽しいことだ」と言う。
なるほど一理ある。
だが、楽しそうだからやってみるというのは他のことなら大切なことだが、結婚については、それでは少し軽々しいような気もした。
フリーレンが重要なことだと捉えているのなら、尚更。
彼女には大切なことが二つあって
一つは「楽しいこと」
二つは「ヒーローを見つけること。または誰かのヒーローになること」
結婚にはその二つがあると思ったと言う。
でも俺は、ヒーローには”なる側”が良かったし、結婚をしたところでそうなれるとも思わなかった。
結婚とヒーローになるのだったら、ヒーローになるのが絶対に先だ、少なくとも俺にとっては。
そういう頑固なところはヒーローっぽいとフリーレンは言ったが、発揮するタイミング遺憾だな。
結婚なんて(と言うと怒られそうだが)世の中の人は結構やっているし、2回3回と行う人だっている。
よく考えれば、大したことのない。
けれど、そのどうってことのないものを、人は特別にしようと頑張っているんだ。
人生にだって意味は無い。
そういったものに価値を与えてやれるのは自分だけだ。
少年と少女の夢見がちな部分が同居しているようなフリーレン、そのパワーで閉じた世界から飛び出してきた。
どっちがヒーローになるか、競争だ。
アウロラさんと六花の神殿で話をした。大きな声、色んな物事が繋がっていること、空を飛ぶ姿、俺も空飛びたい。
師匠やイーリィさん、マクナーリア、リーゼロッテさんとプレゼント交換。イーリィさんの歌、師匠とプレゼントを交換、今年はあまり交換できなかった。
ハロウィン。
(ログがどっかいった集……)
川で新しい戦い方を煮詰めていた。
俺はこのままではいけない。
そう思い考えだしたものだが、まだ実戦レベルではない。
そんなとき、バートレットさんが通りかかって少し話をした。
釣りが趣味だというバートレットさんは、息抜きに散歩をしながら釣りスポットを探していたのだという。
最近は忙しく、なかなかそういう時間が取れないと言う。
川について話をした後は、小さな贈り物の交換をした。
俺は普段通り、持っているプレゼントをバートレットさんに渡したのだが、バートレットさんはプレゼントを持っていなかった。
だが、用意はしてあるのだという、「リドル」という包みが掛かっているのだと。
面白い趣向だった、バートレットさんの出す「リドル」を解けば、包の中からプレゼントが姿を見せるように、プレゼントの在処へとたどり着けるというわけだ。
そしてそれはピエットさんのお店にあり、俺は無事にプレゼントを手にすることが出来た。
「リドル」で包み直すかどうかは自由にしていいと言われたが、機会があればそうしたかった。
(数日後、数人での交換になったのでそのまま渡したのだが)
闘技場で、アイザックとギルバートが手合わせをしていた。
同じ自警団員のアズライトさんが審判をやっていて、俺も含めて何人かの人が観戦をしていた。
このとき俺は、ギルバートのことを羨ましく思った。
変わっていくことが出来て、しかもそれを見てくれる人が居ることを。
俺も変わりたいと思ったらもう居ても立っても居られずに闘技場へと飛び出していた。
アズライトさんに相手をしてもらえることとなり(怪我をしていたのに!)、俺は修練としては少し勿体無いとも言えるが……短期決戦で、一気呵成に攻め立てる戦法で向かった。
それが最も勝利に近いと思ったからだ、アズライトさんの直接攻撃でない魔法は戦いが長引くほど此方を不利にすることが出来る。
息つく暇さえ与えないことが最も有利だと思った。
(こうやって勝ちに拘った戦い方を選んだことでアズライトさんや観戦していた人達は、もしかしたらドン引きだったかも知れないが)
俺はその手合わせの中で、実戦であれば一撃で戦闘不能になる場所を攻撃すると言ったが
実際のところ、そんなことが出来る自信はなかった。
余程、そうしなければ自分が死ぬという場面で無い限りは、冷静に急所を狙えるとは思えなかった。
その甘さがいつか身を滅ぼすことになるかも知れないと分かっていても、そうしたいとは思えないが
此れだって不確かなものだ、確固たる信念があってやっていることじゃない、嫌だからってだけで、必要に迫られればやるのだから……中途半端だ。
俺の中でまだ正しさについて答えが出ていない。
そんなときにルインと出会った、紛れも無い賞金首、此処で捕えなければいけない相手。
俺は自分を試したかった。
絶対に逃さないと心に決めて挑み、自分がそれを実行できるのかどうか。
そして勝つことが出来るのか。
オメガと戦ったときとは違うことを、結果として示したかった。
ルインが賞金首として生きている訳を聞き、挑んだ。(勝手なことだが、俺は理不尽と致命的が嫌いだ。ルインは生きるためと、探しもののためと言った。そして が夢だと)
だが、駄目だった。返り討ちにはされなかったが、まんまと逃げられてしまった。
(返り討ちにされなかったのは相手にその気が無かっただけだろう、水中の俺を仕留めるのはさほど難しいことではない)
バウンス・ノー・バウンスにも対処をされてしまった。
不完全な魔法では、この程度なのだと思い知らされたようなものだ。
俺は力を持つことが好きではない。
けれど、負けたくない。変わっていきたい。
それはこの道をもっと進んでみるのに十分な理由のように思えた。
自警団詰所で、ディアナさんと冒険者風の男(テレスという)が話をしていて、カルマートさんが諫言爺のポジションに納まろうとしていた。
(以前はディアナと呼び捨てにしていたのに、ちょっと合わないとディアナさんに戻るなんて俺はビビりすぎだと思う。基本的に同業者で同年代以下は呼び捨てにしている(つもり)だが……相手の雰囲気による)
何でも「蒼水晶の洞窟探索」の依頼について話しているところだったようだ。
ディアナさんとテレスはそれに参加するようで、情報交換をしているところだった。
探索自体は結構気楽なもののようだが、参加者のことは気にかかる。
俺は都合がつきそうになかった為、同じように依頼を請けた人物とその動きをディアナさんに教えてもらう約束をした。
"瘴気のしずく"についての情報と交換に。
(情報の価値に差があった場合にはピエットさんとこのお菓子もつけるということになったが)
テレスは悪知恵と逃げ足が取り柄と自称する冒険者(?)で、派手な色のツインテールが特徴の男だ。
腰から下げている刀のこともファッションと肘置きだと言う、相場より桁が2つも安く買ったそうだが、それって呪われてるんじゃないのか?
俺にはその刀の良し悪しはいまいち分からなかったが、不思議な力を秘めている……かも知れない。
洞窟ではどのような働きをするのか、楽しみでもある。
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