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- Newer : 9/30 森にて
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森の奥の泉にて、早速コトリさんに教わった事を試した。
妄想の中から、優先したいことを取り出す。
妄想の中には「願い」がある、意識しているにせよ、無意識にせよ、それが現実になればいいのにと願っている事柄がある。
それこそが、俺が魔法によって為したいことなのだろう。
その為に、まず「より魔法を使えるようになれば」と感じたときのことを思い出して――
というところで、ファラさんが泉にやってきて、魔法について話を聞くことが出来た。
ファラさんの取っている手段は、ライクルスが魔力回路を埋め込んでいるのと(手段としては)近いもので、腕に術式を刻み込んでいるようだった。
魔力を吸わせると邪神の魔力が返ってきて痛みがどうのこうの……簡単に説明してもらっただけでは、全くの門外漢である俺には中々理解が難しいものだったが、やはり力を得る「代償」を支払っているのだろう。
ただ、術式を刻むのはかなり手順が必要で、しかもすっごい痛いらしいので俺には不向きだろうとのことだった。
痛いのは困る。
ファラさんがその手段を選んだ理由としては、手っ取り早かったから、というが、どうも自分で選んだものではないらしい。
恐らくは、親、若しくは宗教上の上司のようなものに刻まれたのだろう(「より高位の魔術を使わせたかったのでは」とファラさんは言っていた「実験」とも)。
痛いのにはもう慣れたというが、独り立ちした今はその術式を剥がすかどうかはファラさんの自由ではないのか……と思った。
が、ファラさんにとってはもう体の一部のようなものであり、そういった考えを持たなくなって久しかったようだ。
当時はともかく今となっては、あって良かった、と言うのだから、やはり人生はよくわからない。
ファラさんは、俺に警戒されていることを気にしている風だった。
そも、ファラさんは所謂邪神教の御遣いだかなんだかであり、他者を生贄にしたりするような教義に基いて行動しているようだ。
この街の平和と秩序をそれなりに重んじている俺からすれば、それだけで相容れない立場の人間であった。(エルフだけど)
しかし、根っからの悪人という風ではなく、俺自身生贄にされかかったとはいえ笑って済ませる事のできるレベル……冗談を言っているだけ、そう考えることも出来なくもなかった。
だから、端的に言えば放っておいていた。
何か悪行の証拠が見つからない限りは積極的にそのことに干渉せず、友人・知人のように接する。
ただ少し、俺にちょっかいをかけると言うか、俺で遊びたがる節があったので、警戒の意味もあり普段から距離を取っていた。(親しく接してくるのが演技だったら目も当てられないのだから)
思えば、この中途半端な対応がいけなかったのだろうか。
そんな俺に対して
「この距離を保っていれば話をしてくれるという認識でいいのか」という言葉は、「距離があってもいいから話がしたい」という言葉は、悲痛な叫びのように聞こえた。
"話をしてくれる"だなんて。
"話がしたい"だなんて。
歳相応の女の子が、友達に言う言葉じゃないか。
腫れ物に触るように接している俺に、言っていいような言葉じゃないんだ。
此処で俺が「話すくらいならいいよ」と言えば、この関係を維持することが出来ただろう。
少なくとも、今ここでファラさんを傷つける事は無かったかもしれない。
しかしそれはとても不誠実で、とても酷いことのように思えた。
ファラさんの気持ちを大切にしているようで、ただ騙しているだけだからだろう。
友達面しておきながら、いざという時に平和や秩序、或いは秩序に属する人間関係の為に、ファラさんへと剣を向ける。
そんな事にならない為には、突っぱねるしかなかった。
突っぱねるしか無かったのだろうか?
都合のいい事に、ファラさんが変わってくれればと思った。
俺は変えたかった、何も壊さずに変えることが出来れば良いのにと、いつも願っていた。
それが魔法には出来るのだろうか?
少なくとも、今、この状況を変える手段が魔法にあるとは、俺には思えなかった。
ファラさんは「好き」とか「嫌い」といった単語を多く使っていた、主な判断基準はそこにあるのだろう。
しかし、今のことについては、ファラさんにもよく分からないようだった。
教えられるままに育った考え方と、自我との間で揺れているのだろうか?
俺に分かろうはずも無かった。
混沌の現実に耐えられないこと、一般に迎合出来ないこと、俺達はそれぞれの「代償」を支払っている。
個人が好きか嫌いかという次元を超越したところで、許せないことがあるのだ。
COMMENT
此方こそ、先日は有難う御座いました、お返事が遅くなってしまって申し訳ありません。
気持ちの篭った素敵なロールだったんじゃないでしょうか!
キャラのそういった様子を見られるのもロールの面白いところじゃないかなあと思い、むしろ非常に楽しい思いをさせて頂いて有難い限りです。
むしろむしろ酷いこと言っちゃってごめんなさい、ここに書いてあることも「これはちょっと言い過ぎなんじゃ…」というようなことあれば教えて下さればと思います。
それでは、ロールでお会いできるときを楽しみにしております。
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謝罪と感謝を
設定を暴露したくなっておりました(ぇ)
先日はお相手頂き有り難う御座います。
見るも無惨な拙いロールしか回す事が出来ずに、泣き喚き自分の意見ばかりを押し付けたようになってしまいましたので
ユベルティ君の背後様にはご迷惑になってしまったり、嫌な思いをさせてしまったのではないかと。
もしそうでしたら申し訳ありません。
ですが、宜しければPCと同じく、またお話したいと願います。
乱文失礼致しました。
ファラ背後 2012/10/25 11:32 EDIT RES