[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
海でダラダラしてたら(俺だってたまにはセンチな気持ちになる事もある)穴を掘りたくなったのでスコップを探しに瓦礫地区へ向かう。
穴を掘りたくなって治安の悪いところに向かうとか、なんかイカガワシイ感じだが、全くそんなことはない。
そこではルラーグという賞金首が穴を掘っていて、どうやら死んでしまったホムンクルスを埋めているとのことだった。
(といって、ルラーグの血を穴に注いでいるようにしか見えなかったが)
暗かったので、少し話してから賞金首と気付いたのだが噂通り、奇妙奇天烈といった感じの男だ。
体重が重いとか、日光アレルギーだとか……。
この男は賞金首なのだから、冒険者としても街の為に捕まえようと思ったが――。
近くにミカが居た、どうやらこのルラーグを探していたようだ。
ミカはルラーグと親しい(親しかった)のか、「ルラーグのことを(捕まえたり殺したりすること以外の方法で)どうにかしたい」という気持ちでいるようだった。
だが、幾らか弱気というか、手を打ちあぐねているようだ。
ミカ自身も、「どうしたいのか」「どうするのが良いのか」分からなくなっていると言っていた。
1人で取り組んでいるのではないようだったから、目的を同じくするもの(その目的を見失い、協力が出来なくなっているようでもあった)と確り話し合って……後悔のない決断が出来ればいいと思う。
その帰りに、ミカから簪をもらった。
萌黄色の蜻蛉玉がついた細長い簪だ、好きに使えと言うが、どうも俺が誰にプレゼントするかというのを楽しんでいる風だった。
(その後わかったことだが、他何人かにも同じようにして渡しているようだった。妙な趣味だ)
ミカはルラーグとの繋がりを失わない為に頑張っている。
ミカの姿を見て、俺もそういった気持ちが呼び起こされるようだった、だからこの簪は、遠く、いつ途切れるかもしれない繋がりの為に贈ろう。
COMMENT
COMMENT FORM
04 | 2025/05 | 06 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | ||||
4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 |
18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 |
25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |