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2024/04/26

8/24 南の島にて

仔猫ちゃんを連れて南の島へと旅に出た俺は、まずは情報収集のためにと喫茶店に来ていた。
俺が店主に辞書を渡し、「この言語と共通語の両方が分かる人物を知らないか」と尋ねると、俺と仔猫ちゃんを店に待たせたままで席を外してしまったので、そこで待つことにした。
そのときばったりネージュと会って…。


 ネージュは依頼で此処に来ていたようで、この島の北の方にある現地のケーキをペティットへと持ち帰るのだと言う。
お互いの旅の訳を喋った辺りで、店主とは別の、青い翼(南国に居るオウムなんかのような色鮮やかなものだ)の鳥獣人の店員が店の奥から出てきた。
店主の代わりに出てきたこの男は仔猫ちゃんの言葉が分かった。
(というかこの時点で気付かなきゃいけなかったんだ、俺は馬鹿だな)


 結論から言ってしまえば、此処で仔猫ちゃんの名前と、その故郷の名前が分かる。
名をニ・カトゥ・アラデメヤナ 故郷の名をメル・バムと言った。

故郷の名が簡単に分かったのは、ネージュの行ってきた「北の方」というのがペッラ・メル・バムで
そこで貰ってきたというクッキーをカトゥが覚えていたためだ。

ペッラ・メル・バムは「次のメル・バム」という意味で、2年前に大きな火災があったメル・バムから移り住んだ人達による集落だ。
カトゥは火事や移民の事は知らなかった。だが場所が変わっても文化は直ぐには変わらない、元の「メル・バムの味」を覚えていたということだろう。

そのため、ネージュと会うこと無く闇雲に故郷を探していたらきっと、元のメル・バムへと向かい
そこで初めて火災のあったことを知ることになっただろう。
かなりの時間短縮に繋がった筈で、非常にラッキーなことだ、何かお土産を持って行きたいと思う。
(会計も一緒で良いと言ったのに自分で払っていたし!とはいえ、行ったことのある場所のお土産なのだが)


 ガイドを頼みたくもあったが、依頼でペティットに戻らなければならないネージュが店を去った後、俺は店員を詳しい話をした。(火災のこと、奴隷のこと)
ネージュが居なくなってからしか出来ない話ではなかったが、店員を含めた俺達はそれとなく、"そういう話"を伏せてしまっていた。
ネージュも踏み込んで来ることが無いからこそ(それは礼儀正しいことだ)、自然とそうなってしまうだけだが……。
(実際、現地へのガイドから、家族の様子を俺が下見している間カトゥを見てもらうとか、手を貸して貰いたいことはいくらもあった)

 店員は非常に良くしてくれた。
ペッラ・メル・バムのことだけでなく、この島では未だに奴隷制度の色が強いこと、店主が保安官を呼びに行ったのではないか、ということ(お陰で準備をしておけたので、むしろ協力を仰げる結果となった)、カトゥを一時なら預かってもいいなど。

甘いコーヒーと、ネバネのパンケーキも美味しかったし、島を出る前に礼に来たいと思う。




お相手頂いたキャラクター… ネージュ 青い翼の男

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2013/11/23 ユベルティ Comment(0)

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