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その次の日には密林に来ていた。
ダートラディアさんと親しい仲である亡霊騎士が此処に居ると、カスパール家の人に教えてもらったからだ。
この亡霊騎士は生前レスタンクールの家(俺が破いた書状の家だ)の人だから、そのことを怒られるかと思ったがそうでもなかった。
失礼は失礼だったが、この人がそこまでそれを気にしていなかったのと、予備があったからだろう。
この亡霊騎士とダートラディアさんが手合わせしているのは見たこともあるし、ユキギエとこの密林で戦ったときには召喚されていたような気もするが、こうして話をするのは初めてだ。
開口一番、という訳ではないにせよ
「お前ではダートラディアさんの心に火は付けられない」
と言われた。
大体自分でも分かっていたことなので、此れを機会に「何故そう思うのか」を含め心理上の傾向を聞かせてもらった。
それがダートラディアさんの行動を読むに当たって、良い材料になると思えたからだ。
この亡霊騎士が言うには、ダートラディアさんの特徴としてその感覚の強さを挙げた。
レインさんも言っていたことと合致するし、誰もが思うことはそのまま真実であるということなのだろう。
そして、心理上の癖として「半歩遅れる」ことを挙げた。
亡霊騎士が言うにはダートラディアさんが何かを測っているとき、そうなる事があると言う。
コルフォーティス杯でも(見てたのか)、フランセットとの戦いでそういったシーンがあったと。
剣を捌くのには慣れているだとか、多角的な攻撃や飛び道具が苦手だろうことなども並べて挙げていた。
その後は、実際に拳を交えて教えてもらう事ができた。
亡霊騎士はダートラディアさんの動きや特徴を真似ていたようで、良いトレーニングになったと言える。
この件に関する思い入れがビリビリと伝わってくるものもあった、自由に動けぬ身を不自由に思うのだろう。
俺はレインさんから教わったカウンター返しのコツを掴む練習も同時に行った。
こういうのは呼吸が大事だからだ、相手に呼吸を合わせることが成功のポイントだろう。
暫く打ち合い、すっかり日が暮れてしまった頃に別れた。
ダートラディアさんのことを生きていれば良いと言うが、何か根本がすっかり変わってしまうのには我慢が出来ないという表現以上のことを感じるのだろう。
負けられることではない。
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