[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
- Newer : 9月27日(金)22時~ イベント公開会議 概要
- Older : 6/7 川沿いの遊歩道にて
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ルテユ湿原に、カメガを捕まえに来た。
捕獲隊が出るというので、それに乗っかる形で参加させてもらったのだ。
こういう、虫捕りとか魚捕りとかそういうのは野郎共は大好きなもので、やれ誰が一番多く捕まえるだの、やれ誰のどれが一番大きいだのという話になるものだ。
そして俺もその一人だ、ラゼットには負けない。
と思っていたのだが、何やらラゼットのリアクションがおかしい。
この出来事の後で知ったのだが、どうやら「ユベルティを連れて来い」という依頼が出ていたらしい
ヤバい。
イェンスさんだ。
893に目をつけられた冒険者俺、明日はどっちだ。(と思ったのは無事に明日が来た頃だったので、今回は触れない)
俺と、ラゼットと、爬虫類系の獣人ガンちゃん(ヨルムンガンドと言う名前らしいが、大層な名前で呼びづらいのでアダ名をつけた)と、ホフマン(網)での捕獲レースとなった。
ここ、ルテユ湿原には大型のワニ系魔物「ルテユ・マーシュランドビースト」が生息することは知られているが、一年前にラゼットを含む討伐作戦によりめっきり数が減っていた。
そら、ワニの居ぬ間にカメも繁栄しようというものだ。
男4人で、それはまあ男同士でしかなれないようなテンションで笑いながらカメの捕獲を楽しんでいたのだが、突如としてラゼットの姿が消えた。
沼地ですっ転んで、姿が見えなくなったと思ったらだ。
しかし、そのお陰でルテユ・マーシュランドビーストの接近に気づくことが出来た
(どうもラゼットは別にこのワニに沼地に引きずり込まれたわけではなかったようだが、怪我の功名だ)
全長12mもの巨大なワニ型の魔物、ルテユ・マーシュランドビースト
正直、見ただけで逃げ帰りたくなるというか、見ただけで蛇に睨まれた蛙のような気持ちになってしまう生き物だが、ラゼットの安否を確認せずには居られないものがあった。
ガンちゃんがマーシュランドビーストと正面切ってやり合ってくれている間に、俺はラゼットを捜索した。
この足場の悪い沼地では連携を取って攻撃することも難しい、一時的にも、体を張ってマーシュランドビーストを抑えてくれていたガンちゃんには感謝の言葉も無いというか、かなりの腕だ。
ていうか上体を起こしただけでも5mくらいのデカさのある魔物と正面からって、どんな心臓してんだ。
爬虫類系はみな兄弟なのか?ヤバい。
単に潜ってカメを捕獲していただけのラゼットを見つけ、対策を建てる。
すっごい硬い鎧を着て敢えて噛み付かせ、口の中から攻撃という手段で7m級を狩っていたそうだが、こいつはそれらより一回り大きく。
そこで俺は、ガンちゃんとラゼットという獣人2人のパワー、そしてホフマン(本体)の力を借りることにした。
俺が囮になり、マーシュランドビーストをホフマン(本体)のところに誘い込む。
そこでガンちゃんとラゼットがホフマン(本体)でマーシュランドビーストの動きを止めているところで、俺が奴の……ガンちゃんが傷をつけた場所から心臓を狙って攻撃をする。
それで仕留められれば御の字、そうでなければダメージを負わせたところをガンちゃんとラゼットに仕留めて貰うという作戦だった。
危険を伴うが、リスクを冒さなければ奴は倒せないと、出会った瞬間にわかっていたことだった。
リスクを冒しても、目的の為にそれが最善と思うのなら迷わずそれを取る。
普段はリスクを取らなくても良い目的を定めているだけだ。
目的が目的ならば、手段はそれに合わせるまで。
ヴェロナージのときと同じなのかも知れない。
それが俺のやり方なのかも知れない。
結果として、俺は良い判断をしたということになるのだろう。
後から聞いた話では、かつてのラゼットの仲間が同じようにルテユ・マーシュランドビーストの背中から心臓を攻撃し、絶命するまでに暴れたマーシュランドビーストによって命を落としていたようだ。
ホフマン(本体)によって行動を制限したのが良かったのか、ラゼットが助けてくれたのが良かったのか、ガンちゃんが素早くトドメを刺してくれたのが良かったのか。
はたまた、それら全てのおかげだったのだろう、俺は無事だった。
幸運と、良い仲間に恵まれた良い日だった。
それに実入りも良かっただなんて、向こう数ヶ月は良い冒険に恵まれないのではないかと、思ったくらいだ。
COMMENT
COMMENT FORM
04 | 2025/05 | 06 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | ||||
4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 |
18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 |
25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |