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合計で4,5回死んだような予選を潜り抜け、俺達「グリとグリ(元ヘーゼルローズ)」は決勝へと駒を進めていた。
今思えば、どれ一つ本当に勝利した試合は無かったかのような気さえする。
弱くて生きるのがつらい。
一段落着いたからという訳ではないけれど、俺はソレユ君に会いに行くことにした。
それは主と未だに再開する事の出来ぬ彼の為でも有り、俺自身の為でもあった。
しかし、何を於いてもソレユ君が無事であったことは大変な幸運であった。
馬車に残っていた荷物共々荒らされていなかったのは奇跡的と言ってもいい、其れ等を守っていたソレユ組んと、最初に見つけてくれたホフマン(本体じゃない方)は賞賛されて然るべきというものだ。
ネージュも泣いて喜ぶだろう。この御恩は一生忘れませんって奴だ、きっと。
俺は卑怯なやつだ。
動物は何も言わないで聞いてくれるから、「ソレユ君の為」とか言って弱音を吐きに来ていたのだ。
甘えてしまっている。
それでいて、ソレユ君はやはり俺を元気付けようとしてくれるのだから、主に似て優しい心の持ち主であることは疑いようもなかった。
そしてそれは彼に出来ることを彼なりにとやってくれるところも、どこか似ていて。
俺がそれに報いるのは第一に元気を出すことと、彼の蹄の音をshowroomに届けてやることだけだったが。
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