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- Newer : 1/31 VS.ClashVS.Marchenその2
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マリアさんと取り付けた試合の次は、コールさん達との試合だ。
予選期間ギリギリ、予選突破を賭けた試合だが……ロゼッタさんは来ていなかった。
一命こそ取り留めて、昨日意識を取り戻したものの、とても試合の出来る状態ではなかったからだ。
俺にしたって、そのような戦いの後であり陰鬱な気持ちであることは否定出来ない。
高い金を払って傷を癒やし、無理やり戦いの場に立っていた。
優勝する為だ。
俺に今できることはそれだけだった。
ギガトールさんの頼みを断ったのも、「自分のため」以外の理由を背負うことが出来なかったからだ。
もし誰かの頼みを請けた身となっていて、Marchenとの試合を勝ち抜くことが出来ただろうか。
幻滅されることが恐ろしかった。
しかしそうでなくとも今、此れだけ苦しいのだ、優勝を志した時点で右に行けど左に行けど地獄には変わりがなかった。
それでも優勝しなければ、この先一生苦しみ続けるだろうと、俺は感じていた。
ルードローズさんとラゼットが、ロゼッタさんの代わりをと申し出てくれた。
(ラゼットの組んだペアは解散したらしい。病院で良い感じだった気がしたのにな…。世の中色々ある。)
俺はClasHに試合を請けて貰う為にも3人で戦う訳には行かず、どちらかを選ぶ立場となったが……
気分屋のルードローズよりも明確に俺に加勢する理由のあるというラゼットに頼むことに決めた。
(後から思えば理由があるからこそ「見ていてくれ」と頼めば三つ巴になることを阻止できたかも知れないが、マリアさんまで来るなんて思わないじゃないか。つい一昨日、この2人と戦ったのだから。)
ロゼッタさんの見舞いに行ってくれたというラゼットが言うには、ロゼッタさんはMarchen戦での俺のことを責めるどころか「もしあのとき戦いを止めていたら怒っていただろう」と言っていたとのことだった。
それを聞いても俺は、ロゼッタさんの気持ちが分からなかった。
コールさんが遅れていることにより先に1人で来ていたルインさんは、不安なのか大会についての疑問を俺に投げかけてきた。
聞けば、ルインさんが大会に出場した理由は「特定のペアを決勝へと進ませるため」だと言う。
カードを稼ぎ、そのペアに流す……そういう手段はルール上認められているのだから何と思うことも無いにせよ、「誰と繋がっているのか」にはある程度興味があった。
大体想像は付くが。
今となっては大会に幾らか興味が出たのか、ClasHが優勝できそうであったり、もう少し興味が湧けば本格的に優勝を目指すかも知れないと言っていた。
しかし、大会に乗じて悪党が活動を始め、賞金首である自分を葬ろうとするのも危惧しているためカードは楽に集めたいと言うし……色々事情は複雑なようだ。
俺は借りていたカードを天道さんに返したかったし、加勢には報酬が必要だ。
そして何よりサリアさんの持っていたカードを取り返したかったので、カードを全て賭けようとルインさんに提案したが断られてしまった。
他のペアと結託しているのならそういう博打は出来ないだろうから仕方のないことだ。
請けて貰えなければどうしようもない。
「此れはサリアさんの弔い合戦だ」と言う俺に、ルインさんは「仇討ちなどするものじゃない」と言うが……仇討ちを受ける立場のルインさんが言うことだ、何か思うところはあるのだろうが、俺にはこれをする理由があった。
そして三つ巴の戦いが始まる。
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