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龍翔氷ノ羽音(仮)は、特に天道禊は強者を演じている。
それは俺には、敢えて驕り高ぶる様子を見せることで相手に気兼ねを起こさせないためであるように見えた。
それが真の驕りであろうと、楽しみのためのものであろうと……どちらにしても付け入る隙はあると感じた。
きっとこの人が、徹頭徹尾、俺達に何もさせずに打ちのめそう、殺してしまおうと思ったのなら手も足もでるまい。
しかし、敢えて俺をその土俵に上げてくれるのなら…この1回だけ戦わせてくれるのなら。
100回やって99回勝てなくても、この1回に勝てばいい。
先ずはパルティータさんの龍を狙った。2人でだ。
俺はこの大会が始まってから、天道禊という人物のことを多少なりと掴んでいるつもりだった。
だからカードを"借りた"こともそうだ。
彼女の性格から言って、受けてくれるだろうという見積があった。
そしてこのときも。
パルティータさんがピンチに陥るまでは苛烈な攻撃を仕掛けてこないだろうという予測があった。
もし、パルティータさんの為に慌てて出てくるようなら、その時点で……
と企んだりもしていたのだが、想像以上にパルティータさんの術は強烈だった。
氷の礫を次々に飛ばしてくる巨大な氷の龍、炎を纏う金魚……そして天道さんが作る凍土に、あっという間に追い込まれてしまっていた。
どんどん冷えていく。
心が絶望という氷に覆われて。
もう少しやれると思っていたことこそが、俺の驕り高ぶりだったのだと、思い知るほどに。
そしてこの寒さを振り払うことが出来るのも俺だけだった。
このペアの大会への動機は全て俺が持っているからだ。俺が諦めれば、ロゼッタさんも諦める。
こんなところで諦める訳には行かなかった。
予選で戦った者達や、応援してくれた人達の顔が過ったような気がする。
土俵へと簡単に"あがらせてもらえる"という考えを捨てて、俺は用意していた策を使うことに決めた。
青い鳥が導く未来でなく、自分自身の願いが切り拓く未来へ進むために、勝つ。
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