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サヤがこの街を去った。
旅人は。住む街を見つけるとかでなく、旅する理由のある旅人は。
いっとき、どこかに留まっても、やはりいつか、旅を再開するものだ。
魔女に奪われた名前を取り戻す為の旅だという。
遠く北の地へ一人で向かう厳しい旅。
単なる同情によっては同行する事も出来ないような。
俺とは決して意気投合したような仲ではなかったけれど、それも笑い合えるような別れ方が出来た事は良かったと思う。
旅が終わってまた会う事が出来、話す機会があれば良い、餞別は、気の利いた物を渡せなかったが。
セシリアはサヤとの別れを大層惜しんでいた。
やはり素直に正直に生きているなと感じるし、その真っ直ぐな気持ちを向けられて、サヤも少しばかりの間、本当に近い自分を見せていたように思う。
教会の面々には色々と世話になっていたようで、篤い見送りを受けていた。
ロン君も、似た種族故に持つ親近感もあったのだろう、実に寂しがっていたけれど…サヤとまた会えるよう、街を元気付けていく事を誓っていたようだ。
このように思ってくれる人達が居る街だという事を分かる。
無為に自分が一人だと思うことはなくなってしまう。
誰かが居ないことで大きくは変わらなくても、みんな居なければ寂しい。
そういうものだろう。
2011/11/28 ユベルティ Trackback() Comment(0)
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