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今日は酷い雨だったので、昨日に続いて調べ物をしていた。
郊外で人が襲われる危険はあったが、この雨では出歩く者も少ないだろう。
見て回るには効率が悪すぎる日、調査の方が有効と考える。
そこでライターの人(名前なんだっけ?)と話した折、「ダァリン」こと「ナイトハンター」の棲む地方の伝承、民俗について調べてみてはと聞いた。
魔物図鑑には大した情報が載っていなかったので、新たな取っ掛かりになるかも知れない。
だが、これは図鑑を捲るより時間が掛かりそうで、明日以降にやるしかなかった。
目的、魔物の正体、少女の背格好、香り…情報が出揃ってきた、自警団にも報告して良い頃合だろう。
(ただ、オレンジの花の香りの少女が居たら職務質問してくれる、という何とも言えない協力となるのは分かっているが…仕方がない。)
それに、あまり大っぴらにしても他所に逃げる日が早まるだけだ。
街を出る前の獲物を探している今が、最後のチャンスなのだが……。
サヤとは、ヤサの話をして、サヤがフランソワさんから受けた依頼の話をして…「ナイトハンター」の件に手を貸してくれるように頼んだ。
いや、頼んだ「つもり」だったのか。
結果として、サヤを「仕事仲間」としても「雇い主」としても口説き落とすことが出来なかった。
サヤの「自由意志」を動かすことが出来なかった理由が、分からなかったからだろう。
推測ではあるが、サヤは仕事の内容を一切問わなかったこともあり
・サヤでなければならない理由を納得させる
・ただ単に助けを求める
どちらかでも行っていれば、きっと協力してくれたのではないかと思う。
俺はそのことに気付かず(気付かない中では必死にやった)、最後に与えられたチャンスもふいにした。
拘りを見せ、熱心に口説く事も出来なければ、ヤサのように純粋に助けを求める事もしなかった。
女の口説き方も知らないだって、言い得て妙だ。
既視感だ、こんなことは。
俺はつまらない男になったかも知れないが、こういう事は、もう間違わなくなったと、思い込んでいた。
けど、そうではなくて、あの時と同じような失敗を、未だに繰り返している。
近づくのが怖いわけだ、通りで。
………
……
…
あの日も、こんな季節だった。
2011/11/16 ユベルティ Trackback() Comment(0)
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