ベリアの脚を暫く使い物にならなくした相手と、路地裏で遭遇した。
そのときは、えーと、色々と凄い人と戦闘していた。
ライオンを模した仮面、黒いワンピース…オレンジの花の香りの、まだ小さい女の子のようであった。
その子と、ベリアからの情報にあったとおり、大きなスライム状のようにも見える…黒い陰。
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(黒い陰「ダァリン」について)
普段、彼女の影の中に居るのか、地面から湧き出すように姿を見せる。
(影の中に出たり入ったり出来るのか、捕らえる事は難しいようだ。網や、粘性の液体を掛けられても平気だった。)
影は人よりも大きく広がることが出来、人を包み込んで圧する事が出来るようだ。
それも、体の一部を重点的に狙って。
「色々と凄い人」も呑み込まれていたけれど、その、色々と凄くて、無事だったようだ。
感覚は獣のように鋭敏、全身に眼があるように。
動きも素早く、獲物を攻撃する他、少女を守る。(投げナイフに反応しなかったのは気付かなかったのか?危険度を見ているのか?)
効いているかどうかで言えば、効いていないのだが、剣が貫通していた。
強い衝撃は逃がすように出来ているのかも知れない。
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使役しているというより、連れ歩いている賢い犬か何かのよう。
少女はその陰を「ダァリン」と呼び、生かし、殖やす為に人を喰わせているという。
人を喰わせれば、どうなるのかは分かっているよう。
「いなくなっても困らない」人間を狙い、暗闇の内に消す。
暗殺と同じ方法で、食べるための狩りをする。
その理由は「ダァリンを愛しているから」。
そんな事があるのか? 魔物を愛し、その為に人を襲わせるなどと。
ただ、言って聞くようではない。
力ずくで止めるならば、「ダァリン」を攻略するしかないだろうか。
色々と凄い人が呑み込まれるのを防ぎ、二つの死体が食べられてしまうのを防いだと書けば見栄えは良い。
だが、その実はハッタリを利かし、つまらない男と見せてその場を凌いだだけ。
食欲を満たせなかった「ダァリン」は新たに人の命を求めるだろう。
以前の自分なら、こんな行動を取っただろうか?
そう考えると、自分の変化を感じるが………
果たして、ごくつまらない男になってしまったのかも知れない。
それでも良いと、思うこともあった。けれど―
新たに二人の命が奪われる危険を冒してまで得た僅かな時間、無駄には出来ない。
お相手頂いたキャラクター… ワンピースの少女 マリー

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2011/11/15
ユベルティ
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