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龍翔氷ノ羽音(仮)は、特に天道禊は強者を演じている。
それは俺には、敢えて驕り高ぶる様子を見せることで相手に気兼ねを起こさせないためであるように見えた。
それが真の驕りであろうと、楽しみのためのものであろうと……どちらにしても付け入る隙はあると感じた。
きっとこの人が、徹頭徹尾、俺達に何もさせずに打ちのめそう、殺してしまおうと思ったのなら手も足もでるまい。
しかし、敢えて俺をその土俵に上げてくれるのなら…この1回だけ戦わせてくれるのなら。
100回やって99回勝てなくても、この1回に勝てばいい。
先ずはパルティータさんの龍を狙った。2人でだ。
俺はこの大会が始まってから、天道禊という人物のことを多少なりと掴んでいるつもりだった。
だからカードを"借りた"こともそうだ。
彼女の性格から言って、受けてくれるだろうという見積があった。
そしてこのときも。
パルティータさんがピンチに陥るまでは苛烈な攻撃を仕掛けてこないだろうという予測があった。
もし、パルティータさんの為に慌てて出てくるようなら、その時点で……
と企んだりもしていたのだが、想像以上にパルティータさんの術は強烈だった。
氷の礫を次々に飛ばしてくる巨大な氷の龍、炎を纏う金魚……そして天道さんが作る凍土に、あっという間に追い込まれてしまっていた。
どんどん冷えていく。
心が絶望という氷に覆われて。
もう少しやれると思っていたことこそが、俺の驕り高ぶりだったのだと、思い知るほどに。
そしてこの寒さを振り払うことが出来るのも俺だけだった。
このペアの大会への動機は全て俺が持っているからだ。俺が諦めれば、ロゼッタさんも諦める。
こんなところで諦める訳には行かなかった。
予選で戦った者達や、応援してくれた人達の顔が過ったような気がする。
土俵へと簡単に"あがらせてもらえる"という考えを捨てて、俺は用意していた策を使うことに決めた。
青い鳥が導く未来でなく、自分自身の願いが切り拓く未来へ進むために、勝つ。
この闘技場を観客でいっぱいにしよう。
自分が開いた大会によってではなく、俺自身の戦いで。
随分昔から思い描いていた姿、1年と3ヶ月ほど前に現実味を帯びたその姿。
その姿が現実になるのはいつだろう。
次の決勝戦だろうか。
この大会で優勝した後の、"先"を見た俺が挑む次の大会でのことだろうか。
それともまだ、ずっと先のことなのか。
俺にとっては、その姿を掴むことだけが望みだ。
モノなんて、ひとつだって要らない。
――天道禊を、龍翔氷ノ羽音を、超える。
決戦前夜というやつで。
最終調整を終えて帰る途中、階段坂にラゼットの姿を見つけたので絡みに行った。
時間はそうあるものでも無かったので通り過ぎても勿論良かったのだが、知り合いの顔を見て思わず寄って行ってしまったのはやはり、不安だったからだろう。
温泉に関する無駄話をだらだらとしてしまったのもまた、そういうことで。
(ラゼットは耳が良すぎて周囲の生活音が気になるらしい。犬は嗅覚をコントロール出来るというが……聴覚はそうもいかないか。)
助太刀の礼をしようと思ったが、どうもラゼットはロゼッタさんに任されたという以外に、カトゥのことを気にしていたようだ。
俺としちゃあ元あったところに戻したというだけのことだが、ラゼットにとっては中々の意味があることであったようだ。
一度"捨てて"しまったからというが。
ラゼットが嘘をつき、笑顔でカトゥに会いに行ったのなら、それは十分な報いとなった筈だから。
ラゼットが俺の主義……つまりは、【壊さず・壊させず】についてリスクとリターンが釣り合っていないことを指摘するのに、俺は淡々と答えた。
実際に、客観的に見て、ラゼットの言うとおりだろう。
向こうは殺す気で来て、俺達はそうではない。
相手より数段上の実力を持っている訳ではないのに、何故態々、自らハンデを背負う必要があるのか。
俺は勝ちたい。
人はそれぞれ、どのような形でか勝ちたがるものだろう。
それは物に限らず、何かを手に入れたいという根源的な欲求。
他者よりも優位に立ちたいという気持ち。
俺はこの、どこから来ているのか分からない汚いものが嫌いだった。
それが自分の中から出てこないように、一切言葉を発さないようにした時期があった。
どこまでも"無欲な良い人"を演じていれば、いつかそうなれると思い込んでいた時期もあった。
けれどそれでは何も得られず、変わらず、その間にこれは俺の中で力を増していっていたようだ。
でも俺は信じていた。
自分が"善い人間"なのだと。
……ヴェロナージで自分の欲求と向き合わされるまでは。
それから暫くはどうしていいか分からなかったが、あの日、俺も変わりたいと願った。
今まで押さえつけていた欲望を成就させれば、変われるのではないかと思った。
長く俺の中で飼われていた欲望は、簡単に得られる勝利ではまるで満足しない。
俺の欲望と理想を足しあわせた勝利が必要だった。
それが【壊さず・壊させず】での優勝……俺の「欲しいもの」。
これを成し遂げられれば道が拓けるような気がした、欲望の先へと向かうことが出来るような気がした、キャプテンロックも優勝を諦めたこの大会で。(彼にとってはどうでも良いことだろうが)
優勝が欲しいと口にして納得する者はそう居なかったが、それこそが俺にはどんな賞品よりも大切なものだ。
ラゼットは俺が其れを成して、どうなるにせよ、その果ての納得を掴むことを
或いは、現実に打ちのめされ妥協(相手を殺して勝利ないし、欲望の達成を諦め死ぬ前に降参する)することを。
ラゼットも変わりたがっていた。
盗賊から冒険者となり、冒険者となって自らの由縁を探し求めていた。
そしてペティットでその由縁を見つけ、冒険者としての意味も無くなってしまったという。
そこで変われると思っていた筈が変われずに、今は次の道を探していた。
傭兵にでもなればと言ったが、力を振るうことが目的ではないらしい。
"目的"を探している……目的の為には真っ直ぐな奴だが、それが無いときはどこか空虚だ。
早めに見つかれば良いのになとは思うが、今は明日の試合のことを考えよう。
遠距離攻撃手段を有する者はB地点にて草むらに隠れておくこと。
有効な遠距離攻撃手段を持たない者はC地点にて遺跡の影に隠れておくこと。
■B地点に待機している者
北・北東・東の空を常に監視し、ユロの姿が見えた場合には即座に指定ポイントへ向け遠距離攻撃を開始すること。
・攻撃がユロに命中した場合
即座にユロの捕獲へ移ること。(ユングが捕獲アイテムを所持、弱らせること。)
・攻撃がユロにかわされた場合
→ユロが右に逸れた場合
冷気を蓄えた結界に衝突することが考えられる。
『追い剥ぎ集団の位置を確認した後』、ユロ捕獲に向かうか追い剥ぎを足止めするか選択して行動すること。
自分達の集団が最もユロに近い場合は真っ先に向かうこと。
→ユロが上空に逃れた場合やバレルロールとかで回避しながら突っ込んできた場合
がんばろ
■C地点に待機している者
ユロが到着するまで待機。追い剥ぎ連中に見つからないようにしていること。
ユロが着地した場合、『追い剥ぎ集団の位置を確認した後』、ユロ捕獲に向かうか追い剥ぎを足止めするか選択して行動すること。
自分達の集団が最もユロに近い場合は真っ先に向かうこと。
『結界』(なおユング氏の私書コピペ)
クナイが8本。それと、手の平程度の立方体の装置が一つ。
クナイの握る部分には、エルフ文字が刻まれ、柄尻にはピンクのマジックジュエルがはめ込まれている。
装置の内部にはエルフ文字で何かが書かれた太い針が三本と、その中央に氷のマジックジュエルがはめ込まれている。装置の四つの側面はファンのようになっており、プロペラが回るような機構が見て取れるだろう)
~取扱説明書~
このクナイは、四つ一組で使用しますです。
Step1.幻(蜃気楼のようなもの)を映したい場所に、あらかじめ、四つのクナイを地面に刺して用意しておきますです。
Step2.冷気発生装置(同封してある装置ですです)をクナイの中央に置きますです。
Step3.クナイ四つに魔力を注ぎ(誰の魔力でもいいですが、属性を持たぬ魔力であること)、立方体の「結界A」を発生させますです。
Step4.映したい幻の元(巡礼団のみんな)を別の場所に刺した四つのクナイの中に置きますです。
Step5.クナイへ魔力を注ぐと、立方体の「結界B」が発生しますです。「結界B」が出来た時点で、「結界B」の内部映像が「結界A」へと映し出されますです。反対に「結界A」の内部映像が「結界B」に写し出されますです。
(※端から見れば、瞬間移動したように見えますです)
手順は以上ですです。
結界自体は脆いもので、ユロたんの一撃を食らえば簡単に砕けてしまうものだと思ってくださいです。
ですが、結界内部に魔力を溜めることが出来ますです。ユンの魔力は「その場に留まる」特性がありますです。
結界へと向かう魔力とは別に、内部へと流れ込んだ魔力が反応し、装置が動きますです。
そうすることによって、結界内部へと冷気を溜めますです。
ユロたんが幻に引っ掛かり、結界を壊した時。内部の冷気に触れ、触れた部分が瞬間的に凍るはずですです。
凍らなかったとしても、極度の冷気によって、動きが鈍るはずですです。
そこを叩き落としてくださいです!
装置はユンのマジックジュエルに溜めた魔力がカラになるまで、動きますです。
いざとなれば、ユロたんの口に放り込ませてくださいです。身体の内部から凍らせますです。
どういったことをやっていいのか?どこまでやっていいのか?
そういったご質問を頂くことがありました、完全に僕の説明が難解であったせいで。
Wikiには
「メインイベントはその月のコンセプトとしての利用を推奨しています。
商隊と共に砂漠を乗り越える、空を飛ぶことが日常である空中都市で1ヶ月を過ごすなどなど。 無人島での生活や、言葉の通じない異民族との交流にひと月かけるのも、とても楽しいと思います。」
とか書いてますけど、それでもまだ分かりにくいので、ちょっとぶっちゃけます。
「学園モノ」
やっていいんです。
学園「パロ」でなく「学園モノ」です。
設定はこう
「学園都市ジュンレイガクエンに何らかの理由(主催が用意できます)で迷いこんでしまった一行、しかしそこから脱出する為には"単位"を取らなければいけない!?旅を続ける為、勉強して部活をして時には恋もして!?学園都市から脱出しよう!」
こんな感じです。
キャラクター達は「仕方なく学生にならなければいけない」というシチュエーション。
メインイベントとしては"単位"を取得する方法を示しましょう。(必ずしも、何月何日何曜日に皆を一所に集めて何かしないといけない、という訳ではありません。)
普段のロールではシチュエーションの押し付けはあまり良いとはされないと思いますが、巡礼ではOK、最低限の逃げ道として「巡礼者のオーブ」もあります。
苦手なシチュエーションからは、ひょいとワープで抜けちゃえるので問題ありません。
メインイベント主として逃げ道を用意するとすれば
「困っているキャラの為に、学園の謎を解いてあるアイテムを入手しよう!」っていうメインイベントにして、「学園には潜入をしている」という体にするなどの工夫も可能です。
潜入する・しないはキャラクターによって選べるので、学園やりたくない人は都市で普通に暮らしたり付近のスポットで遊べば良いわけです。
更に言えば、自分で作った街ですから、その処遇がどのようになっても良いのです。
大竜巻が来て全てを吹き飛ばしてしまおうが、住民全員が急に農業に目覚めようが問題ありません。
是非ともこのような、普段では出来ない"あなたのファンタジー"をこの機会に行って頂ければと思っています。
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