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海辺にてリュートの練習をしていると、アイニィさんが通りがかったので少し話をした。
俺はアイニィさんがこの間「女の子と出会いたい」(既に対象が女の子前提であることに疑問すら抱かなくなった)と言っていたことを気にしていたので……
「アイニィさんのお見合い大作戦」をしてみてはどうか、と提案したのだった。
アイニィさんは自称シャイで内気だそうなので、あまり乗り気そうではなかった。
(確かに戦闘に関してはともかく、恋愛事についてはシャイで内気そうだ)
乗り気でないながらも話には乗ってくれ、色々考えてみたところ……
実に女の子と出会えそうなお菓子作りや料理作りというのは、アイニィさんが興味が無いから特別乗り気ではなかったが、俺は意味のあることだと思う。
敢えて苦手なことに挑戦することで、垣間見える一面というのがあるからだ。
戦闘やボケをやっているばかりでなく、苦手なお菓子作りにチャレンジするアイニィさん、なるほど萌えるではないか。
が、直接的に効果がありそうなのはきっと共に戦うことだ。
といって好きな相手を見つけるために拳を交わす相手が男であるダートラディアならともかく、という感じだ。
そこで俺が考えたのは「鍛冶屋」としてのアイニィさんを見せることだ。
相手が「鍛冶屋」としてのアイニィさんと接することで、共に戦闘をこなすくらいの効果があるのではないかと思った。
戦闘と同じく、武具に対しては真面目というか何というか(失礼)
アイニィさんはそも、内気でシャイだとかいうこと以上にロマンチストなので、こういった「会」が嫌なのだということはわかるが……機会が無いじゃあないか、0から1は産まれないということだ。
話を聞くに、戦いや武具と同じくらい、アイニィさんは愛についても真面目なのが分かった。
ので、プチ・リブレ公演に誘った、愛を歌えば、それが知って貰う切っ掛けになるかも知れない。
折角の春なのだから、少し積極的になってみて損はないとは思うことだ。
他にも色々と(鍛冶屋の宣伝や依頼のこと、コピー魔術のこと、リア充爆発しろなどなど)話した、だらだら話し込むのが何とも楽しいことで、春眠にも似ていた。
この日は休みにしようと思って友達に声を掛けたみたら「ごめん先約があるから」って断られ続けて絶望したので、慰霊碑の崖にひとっ走り行ってきた。
そこで思う存分叫んで、怪しげなキノコを収穫した帰り、川沿いの遊歩道にルトナさんがいらっしゃった。
ので、折角の春であるからお花見の席で、以前結成した音楽ユニット「プチ・リブレ」の初公演をしようじゃないかと持ちかけた。
ルトナさんは、ユニットを結成したときのように快諾してくれて、その場で詳細を話し合った。
つい昨日、「良いものを作れたのかな?」なんて言った舌の根も乾かぬうちに次のことに取り組んでいるのだが、沢山叫んでリフレッシュ出来たということにしよう。
ルトナさんは実に様々な楽器を扱えるし、音楽的な知識も豊富だ。
この後、公演についての打ち合わせを何度か行うのだが……正直なところ、俺はルトナさんにおんぶに抱っこだった。
この人、本当は吟遊詩人なんじゃないのか?と思ったが、酒場で歌っていても何ら違和感がなかった。
ダートラディアさんがペティットに戻って来たとの噂を聞き、道具屋にてその姿を見つけることが出来た。
そこで俺は、当日渡すことが出来なかったコルフォーティス杯の賞金を渡したが……
ダートラディアさんは非常に苦い顔をした。
苦虫を噛み潰した、という表現がピッタリ似合うほど。
大会に至るまでの過程も、試合そのものも、結果も、何一つ満足が行っていないようだった。
俺は、ダートラディアさんが少しでも「やってよかった」と思えるようなものを作れたのだろうか。
少なくとも、ミスリルダストの件についてはあまり気にしていないか、抱え込んでいるかのどっちかだった。
………
……
…
俺は相手の気持ちなんてどうでも良いと思っているのだろうか。
やっぱり、「優しくない」だろうか。
大会のことが嫌な思い出になっているようだから、元気付けようと思うことは、きっと相手の気持ちを考えているんだろう。(論理的にそうなるはずだ)
けど元気付けようとすることがそもそも間違っていた。(結果まで考えていない)
じゃあ何も言わないことが相手の気持ちを考えてるってことなのか?(どうするのが最善か分かるのが優しさなのか?)
下手なだけなんだ。
けど、誰だってそうじゃないか。
何が違うというのだろう。
闘技場で、体を動かしながら仮面をした男のシャドーを見ていた。
そこへ肉まんを食べている猫獣人がやってきて……。
イネルテさんは情報屋で、依頼に関する情報が欲しいときに利用させて貰ったことがある。
大食いなようで、袋いっぱいの肉まんを持っていた。
全部一人で食べる。
体を動かす俺に、1個差し入れとしてくれたり、懐が心許ないと言えば情報料を割り引いてくれると言ったり、中々気前の良い人だ。
情報屋も冒険者も、この街で起きる事件などを飯の種にしていることは確かだ。
しかし、だからと言って悪が必要不可欠だとは思わない。
必要なのは共通の敵でこそあれ、悪でなくても良いのだ。
邪悪と、もう一方の正義、どちらと戦うのが気が楽かと言われれば、前者ではあるものの……。
夜の広場で、柔軟体操をした後お茶会をしている(?)という不思議な集団が居た。
あんまり楽しそうだったので、俺も喜び勇んでボールを手に参加したのだが……
エスという金髪で糸目の青年が、この騒ぎの主犯(←)らしかった。
忙しく振り回されている様は……面白い!新たなスターを発見した気がした。
他にもマリーさんが居たがいつも通り面白かった、この人は一体何者なんだといつも思うが、いつも面白くて敵わない。
もう一人、カスパール臭のする男が居たのだが、よくよく考えてみると、亜人狩りがあっていた頃にリフェリスを襲った奴に似ていたような気がする。
時間が経っていた上に実際に会ったことが無かったので気付けなかった……不覚だ。
アイニィさんも居て、思う様周囲の者達をいじり倒していた。
いつの間にか魔剣を失ってしまって独自能力に目覚めたり鍛冶屋を開業したりしていたようだ、男子三日会わざれば刮目して見よってレベルじゃねえ。
春ですねえと言えば、「可憐で従順で清楚で淫乱で有能な女の子と出会いたい」とか言っていた。
欲望丸出し過ぎるが、それもアイニィさんのいいところだ。
マリアさんは?と言えば、愛が多すぎて怖いという、だが悪い印象は持っていないだろう様子は伺えたが。
距離間がどうとか、人を好きになる資格が無いだとか
戦闘に関しては勇猛果敢なのに、恋に関しては臆病なものだ。
淫乱かどうかはさておき、「可憐で従順で清楚で有能な女の子」や「可憐で従順で清楚な女の子」や「可憐で清楚で有能な女の子」には心当たりが無いでもない。
その子達に、戦いの中などのマジなアイニィさんを見てもらう切っ掛けを作れれば良いなと思う。
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