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- Newer : 10/10 教会にて
- Older : 10/06 広場にて
日中、教会にてヤサの事を調べると、先日サヤが此処を訪れていた事がわかった。(ぶたれそうになったと言うシスター、何があったのだろうか)
武器に祝福を授かり、聖水を得たサヤ。
「呪いの館」と呼ばれる場所に踏み込もうとするだろうとは、直ぐに予想が付いて。
相変わらず傷の状態は思わしくなかったけれど、お守り代わりに聖水を一瓶頂いて「呪いの館」こと、本城康弘氏の屋敷へと向かった。
ちょうど、サヤが屋敷の門を破ろうとしているところに出くわし、共に探索することとなった。
お屋敷には落とし穴などのブービートラップが仕掛けられていたり、所々、侵入者を脅かそうとしてくる(鍋が落ちてくるなど)などの悪戯が仕掛けられていた。
―この間、通りかかったヨハネと合流したり、サヤに借りを作ったりしたが。
サヤは訓練されたような行動力と速さを持っている。
目的意識の高さと迷いの無さも俺に無いところだろうか。
そしてお互いの中に慎重さと大胆さを見るからこそ、結果として自分の慎重さと大胆さを引き出せるかのようだ。
馴れ合う気はないというサヤ。
俺は今までどおり、好き勝手にすると伝えると、拒みはしなかった。
それで十分だ。
ヨハネは通りかかっただけだったようだが、協力してくれた。
俺は、彼がクラスとしてのシーフに適していると考える。
ヨハネは未だそのつもりは無いようだが、悪戯や盗みで鍛えた身軽さや手先の器用さは、きっと冒険者として活躍するにも役に立つはずだ。
知らぬ間になったという賞金首、知らないところで人の恨みを買っているというのは危険なことだ。
そして、知らないどころか恨みも無い人から狙われる事になる。
俺はヨハネと、(もしかすると俺の知り合いにあたる)冒険者や賞金稼ぎが戦うなんてことは起こって欲しくない。
ヨハネは捕まらなければ大丈夫と考えているのだろうか、「振り落とされたら冒険者として」…彼の中の何が、今の立場に留まらせるのだろうか。
数々の悪戯と脅かしを越えて屋敷の中を進み、ヤサのものと思われる子供部屋で、悪霊の憑いた人形を破壊する事が出来た。
結果だけ言えばこの人形そのものであった悪霊とやらは、ただの悪戯好きの子供の幽霊であったのかも知れない。
ともすれば。橋渡しの出来る者が居たならば、或いは解決を急いだり、悪戯の不気味さに焦らなければ。
この悪霊と呼ばれたものは、ヤサの良き遊び相手に成り得たかも知れない。
しかし、「向こう」というものがあるとするならば、この霊もそっちで遊び相手を見付ける事が出来るだろうか。
それは家に帰り着いたヤサかも知れないし、他の誰かかも知れない。
ともあれ、「ヤサを一刻も早く家へ帰してやる」という目的は、一先ず達成されただろうか。
とりあえず、「呪い」を「祝い」に書き換えなくては夜も眠れない。
2011/10/09 ユベルティ Trackback() Comment(0)
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