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- Newer : 6/9 時計祭りにて
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森の中でヘレンさんがリハビリをしていた。
けれどその様子が妙だったので、少し話を聞かせて貰った。
どうやら、森の奥にある泉で辻斬りに襲われ、誤ってその命を奪ってしまったとの事だ。
その場にはコタロウも居て、コタロウの命もあと一歩の所で奪ってしまうところだったとか。
その事実に深く傷ついていたようだが、不可解な点もあった。
「当時ヘレンさんは刀を満足に振るえる状態では無かったこと」
「コタロウにも攻撃を加えたこと」
何かに操られていたとか、そういった可能性はあった。
しかし意識ははっきりしていた上に、完全に操られていたとは言えない状態だったのだろう。
自分にそういった気持ち(相手を殺してやろうという気持ち)があった事にも、同じように苦しんでいるようだった。
ヘレンさんは一時的なパニックに陥っているようだった。
幾つもの原因(特にコタロウを傷つけてしまった事など)が重なってしまったのだろう。
コタロウの気持ちを知り、辻斬りの死と向き合う事が出来ればきっと、得体の知れない恐怖に襲われる事は無くなるだろう。
自分のしてしまった事に向き合う事は大変勇気の要る事だけれど、ジュリエッタさんとナツメさんのおかげで、ヘレンさんは勇気が持てたようだった。
(正直なところ、俺一人では上手く元気付けられたとは思えないので二人が居てくれて大層助かった)
後日、泉へ向かう事となった。
大丈夫、君に石を投げられる者など居ない。
元気になったら趣味だと言うガーデニングの成果とヘレンさんの家族を見に行きたいものだ。
ジュリエッタさんは、その泉に魔力を回復しに行くところだった。
あの泉は魔力を湛えているから、そこで休むだけでもかなり影響があるものだろう。
あんな事になったのだから治りが遅いのも仕方ないが…と言うか、もう暫くはこの話題が付いて回りそうで、考える度に思いだしハラハラをするので心臓に悪い。
けれどあの輝くような光景を忘れる事は出来ない。
死ぬよりも怖い事があるからと言っていた、俺はもっと打算的だったろう。
ヘレンさんへと掛ける言葉にも、むうと思うものがあって。
ナツメさんはコタロウについての良いニュースを運んできてくれた。
泉へも同行してくれると言うし、きっとヘレンさんも心強く思っている事だろう。
もう少し話をしたかったけれど、(廃屋にお札を貼ってロールケーキを食べる)依頼が待っていたので一足先に街に戻る事に。
足元に気を付けてと言われたが、雨の降った後の森とは言え転ぶなどという事は無い。
うっかり水溜りを踏んでしまっても、それはそれだけの事だ。
何故かその次の水溜りにも気付かなかったのだが、だからと言って滑ったりはしなかった。
右の靴も左の靴も濡れてしまった、それだけだ。
どうしてか3つ目の水溜りにも嵌ってしまった(足首まで取られた)が、反対の足を付いたから転ばなかった。
4つ目の水溜りで滑って何かの呪いかと思ったが、手を付いたから転んだ訳では無いし、その次は勢いがついていたから本当に危なかったけれど、蔦が下がっていたのでそれに掴まる事が出来たから転んだ訳では無い、断じて。
馬の上からはよく落ち、ギャグを言えば滑る俺だが、水溜りで転ぶなんてことはここ数年起こっていない。
転ぶとしたら凍った地面くらい持ってこないと駄目だ。
とにかく、お化け退治の依頼をこなしてカビノチェへ向かおう。
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