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- Newer : 12/31 闘技場にて
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闘技場で、サリアさんから「ペアを組むことはできない」という言葉を聞いた。
サリアさん自身に、より取り組むべきことがあるからだ。
しかし、此のことに少し負い目を感じているというか、この時期になって(探しているのにも関わらず←重要)未だペアを結成できていない俺を思って、応援(物理)をしてくれた。
運命力を試すサリアミサイルは自力救済してしまったものの、そこへリウさんがいらっしゃったので、この人が俺の運命のパートナーなんだなあ、と感じた。錯覚だった。
でもそれはペアパートナーとしてではなく、ペアを超えた3人目、チームとしての人員なんだ!
と雷に打たれたような運命を感じた。これも錯覚だった。
リウさんはどうやら、エントリーはしないものの、テレスと実況解説ペアを組むことになっていたようだ。
戦う者達そのものに興味があるということなら、それが一番だろう。
そして、そういう話が進んでいたというのに先日ペア結成支援会に来ていたテレスは完全に取材目的だったわけだと、此処で分かった。
マリーさんもやってきたが、この人とは別の運命を感じた。
試合中に今度こそ大変なことになってしまうという、死すべき運命(パクリ)を……。
テレスも来たところで、実況解説のテストとしてサリアさんと手合わせをすることとなった。
サリアさんも手練だが、小柄でレイピアを使うのとは体格差も武器のリーチやパワーも違う。
単に武器を使った打ち合いでは俺の方に分があった。
だが、サリアさんが「レイピアの柄さえあればユベルティさんなんんかコテンパン」と言うように、サリアさんで恐ろしいのはその魔術との組み合わせだ。
俺は予選を控えていたため、怪我をしたくはなかったけれど、俺はサリアさんの魔術と勝負することを決めた。
本当に良いのか?そう問うサリアさんの言葉の意味を俺はきっと正しく理解していただろう。
しかし、大会の予選・決勝では同じかそれ以上の苦難が待ち受けているに違いないのだ。
受けて立ち、それを超えて行かなければいけない。
サリアさんのエールを此処で受けとって、強く。
共に優勝を目指せなかった相手でもある、こうやって技を競い合うことも、もしかしたらもう無いのかも知れないのだから。
サリアさんは想像以上だった。
直接的な光魔法の攻撃だけではない……なんてものではない!
熱、単純な熱による不可視の刃。
空気が引き起こす陽炎や、舞い落ちる雪が急激な熱で小さな爆発を起こすので辛うじて輪郭が分かるだけだ。
そんなものを受ければ、熱で焼き貫かれるだけでなく、俺の体や雪の水分があっという間に爆発を起こしてバラバラになってしまうだろう。
俺は踏み固めた雪をひと塊にして氷の盾とし、その爆熱剣を一瞬だけ受け止めた!
それは舞い散る雪よりは大きなマイナスのエネルギーと、俺の魔術によってその熱を僅かな間だけ耐え、最終的には同じように爆発を起こしてしまう。
結果的にその爆発からサリアさんを逃すことは出来たものの、俺自身は受けてしまった。
俺の理想は壊さず・壊させずではあったけれど力が足りなかったのだ。
この手合わせは技を競うだけでなく、その意志をも試していた。
悪を滅さんとするサリアさんと、致命を防ごうという俺、結果はこのようであったが力を尽くしたことはきっと無駄ではなかったし、大会でぶつけ合えなかったことだけに満足感さえある。
テレスやリウさんの実況解説は、最初はたどたどしかったものの、きっと此れからの期間の中でどんどん成長していくことだろう。
(今日でさえ最初と最後ではエラい違いだった)
グリンさんも、闘宴での実況者として手本を見せた後はテレスに任せられると感じたことだろうし、俺とサリアさんがぶつかり合うときには、試合での楽しみにとその場を後にしてくれた。
恵まれた舞台だ。
俺はどんな人とこの舞台に上がることになるだろう。
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