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- Newer : 12/30 闘技場にて
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28日に行われた第2回のペア探しでセシリアに声を掛けた。
詳しい話をしようと、川沿いの遊歩道に来てもらったのだ。(女の子…しかも病み上がりを呼び出す場所としてどうなんだという批判は受け付ける)
俺はセシリアのことで、確認しておきたいことが2つあった。
フランソワさんの事と、カッツェさんの事についてだ。
そのどちらも、俺がセシリアを信頼する為に必要なこと
今の俺は、俺の思う理想のセシリアを信じているし、セシリアもそんな俺を信じてくれているのだろう。
そう感じていた。
ペアを組むにしても、そうでなくても、いつかは確かめなければいけないことだ。
セシリアは己に忠実だった。
フランソワさんの真意はどうあれ、その行いに恩義を感じ、またその人柄を好きでいる。
カッツェさんのことも強く愛しているのだろう、セシリアは正直だ、裏表のない。
人はそこに潔さを感じ、セシリアのことを信頼する。
だのに俺は、セシリアを半ば神格化していたのだろう。
清く高潔な正義の使者のように。
そして、ヴェロナージで自分が取った選択に共感して欲しかった。
偽善の代償をセシリアに求めた。
この俺の醜さが表に出ないようにするには、多くのものを得るしか無い。
代償を求めないほど、満足をすることでしか。
自分を出さぬように、努めて口を閉じていたときのことを思い出す。
そのときと何ら変わっていないのかも知れない、「学習しない」とまた、魔女の声が聞こえる。
俺が見るセシリアの姿はよりリアルになり、正しく信じられることが出来るようになっただろう。
だが……。
そこへ、セシルさんがやってきた。
セシルさんとセシリアとの間には、まだ少し緊張が残るものの、セシリアとの件とも関わりのあるライチさんと会ったこともあり、少しずつ蟠りが解消されていっているのを感じるようだった。
セシルさんは賞金稼ぎであり、大会は賞金首を捕えたり賞金そのものを得るチャンスだと言ったところ、参加を前向きに検討しているようだった。
俺は、セシリアと組むことを薦めてみた、2人の間の壁を取り払うにはやはり同じことに取り組むのが一番だろう。賞金首と対峙する姿は、きっと以前とは違うだろう。
帰り際にセシルさんから相談を頂いた、セシルさんもきっと想いを伝えたいとも、話をした方が良いとも思っていたに違いなく、勇気が欲しかったのだろうと感じる。
賞金稼ぎとして切った張ったの世界に生き、セシリアの前に首を差し出すような人も臆病になることがあるのだなと思うことだった。
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