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- Newer : 12/17 川にて
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						ゾンビ退治のし過ぎで気分が悪くなってきたので、郊外温泉宿に行ったところ、コールさんが来ており、話をした。
 コールさんは怪我の為か調子が悪そうではあった。
怪我と、それに伴う調子の悪さ……傷から入った色んなものと体が戦っていたり、魔法や薬での急な回復で変調をきたしたり……によってメランコリックな気分になることは多々あるもので。
聞けば、連続殺人犯(話に聞くマーシレスだろう)と交戦したとのことだった。
それはヘビーな事だと俺は言ったものの、コールさんはそう思わないようだった。
人の命が懸かっていることなのだから、そういうものなんだろうと頭では分かっていると言うものか、実感の無さそうな様子。
マーシレスとの戦いは間違いなくハードなものだろうに、相対したことのない俺ならばともかく、実際に刃を交わしたコールさんがそんなふうであることはとても意外だった。
それが何故なのか分からなくて、コールさんが物事に関わるひとつの軸であろう『依頼』について聞いた。
コールさんがどういった立場からその事に関わっているかによって、その"ぼんやり感"の正体が分かるかも知れないと思ったからだ。
コールさんはマーシレスについて依頼を請けているようだったが、その内容は『捕縛』でも『討伐』でも『護衛』でもないと言った。(さしずめ『調査』か『交渉』か)
しかしその依頼も手詰まりだと言うことで……この件から手を引くことも考えているようだった。
 この件について心残りは無いのかとも聞いたが、コールさんは「無い」と答えた。
しかしそれは、「依頼が終わる以上、無い」「依頼が無い以上、あるべきではない」というようなものだ。
俺の追及を自然に振り切って、その深淵をそっと隠したまま、此方に合わせたような笑顔とテンションを振る舞っていく。
相変わらず良い男だった。
 それにしてもペティット近辺のスライムというのは、どうしてこう感情表現豊かでそこらの犬猫やら、どうかすれば人よりも可愛いものなのか。
マジでテイマーになるのも悪くないのかも知れない。
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