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- Newer : 11/02 闘技場にて
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この日の俺はモンスターだった。
◯ッションモンスターだった。
とにかく、そういう仮装をしていたわけだ、ハロウィンだから。
そんな日に樽と錨亭に来たのは、仮装をしてハロウィン限定メニューを楽しむだけではなく、「樽と錨亭」がコルフォーティス杯のスポンサーになってくれるとの話を頂いたからだ。
曲がりなりにも、委員長なのだから出向いて話を伺うのである。
しかし、予定の都合上ハロウィンという樽と錨亭としても忙しい日を指定してしまったのは、全くもって愚策だと言わざるを得なかったが。
エマさんの話では、大会中の飲食物販売をやらせて欲しいとのことだった。
此方はスポンサー料と引き換えにその権利を売り、樽と錨亭は飲食物の売上で利益を得る、とそういうわけだ。
此方としても願ったり叶ったりな話で、2つ返事でOKをし、その日のうちに観客動員数の目標だとか、限定メニューの話し合いに移った。
食べ物も飲み物もないお祭り会場はつまらないものだ、誰も売りに来なければ、俺が自前で用意しなきゃならないところだ!(勿論それは不可能だ)
樽と錨亭には、他にも冒険者も何人か訪れて。
イグナイト・フェニックスというカッコイイ名前の何でも屋は、大きなカボチャを頭に被っていた。
その大きさたるや、かぶったままでは扉を潜れないほどである。
三十路で自由に生きている男で、ミスリルとオリハルコンの調達を頼まれた依頼では、別の硬い鉱石を持って行ったり。
餓死寸前だったために、格闘家に殴られ続ける依頼を請けたりしていたらしい。
なんとも、なんとも、とても真似できないという点では凄まじい生き方をしている人だ。
コールさんという、気のよさそうな冒険者も居たのだが、此方は仮装をしていなかった。
大会にも誘いたかったし、同業者として興味もあったのだが、時間の都合上すれ違って挨拶するくらいだったのが悔やまれる。
言い出したくせに、スポンサーなんて集めたことも無いのだから、どうなることかとは思っていたが。
動き出してみれば案外と何とかなるものなのかも知れない。
案ずるより産むが易し、と、いうことか。
まだまだ、開催の準備は順調とは言えないが、気合の入る出来事だった、大会が、自分の気持ちの中のものだったものが、実現可能なものだと信じられた。
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