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- Newer : 11/11 川沿いの遊歩道にて
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この日は、ミツキと、ミツキを紹介してくれたバレットさんと、スポンサー契約についての話し合いの日だった。
運営事務局~なんて大層な名乗りを上げているものの、その「事務所」が無いので、酒場や喫茶店が話し合いの場所になってしまうのだ。
酒場には先客として、シェリ君とヘレンさんが居て、途中でマリアさんもやってくれば、仕事の話し合いとしてはワイワイとした雰囲気となった。
ミツキの申し出は大会の賞品を作ってくれるということだった。
賞品についてはダートラディアさんに任せて居たので、彼女の意見を聞きたいところだったが「僕の管轄じゃないので」と言うほど大きな組織でもない、話を聞くことにした。
ミツキは趣味で鉱石や宝石の細工をしているらしく、作品として懐中時計を見せてくれた。
趣味と言うには大層な腕前のようで、機械細工の腕はプロにも負けないものがあるように思えた。さすが職人の町出身と言ったところか。
宝飾品としてはどうか?と聞くと、ミツキが彫ったというブローチの装飾を見せてもらった。
手先が器用なのか、多才で職人として生きないのが不思議なくらいだ。
しかしミツキは「ジュエルドラゴン」という竜の素材を必要としており、それを近々採取に行く予定があるようだ。
そしてそれを、大会の賞品にもどうか、という話らしい。
けれど俺は大会に集中したかったし、ミツキ自身も、その「ジュエルドラゴン」絡みの問題にはかなり力を入れているようだった。
素材を手に入れて終わりではない、自分自身のやるべきことをこなしながら、それを加工してもらうのは大変なことだ。
だから俺は、残念なことだが、ミツキからの申し出も依頼も辞退せざるを得なかった。
ミツキはかなり大きな課題を抱えているようで、俺も協力出来れば良かったのだが、上手く行けば良いと思う。
俺もミツキもそれぞれのことに本気と言うわけだ、各々のことをやろう。
何はともあれ、マリアさんのストライクな人を聞いてくれたのはミツキの素晴らしい功績だ、それを讃えよう。
バレットさんは大会に出場してくれるということだったが、今回のミツキの話を聞いて、ミツキに協力することにしたようだ。
危険の伴う依頼故、大会への出場は未確定になってしまった。
どちらも「請けざるを得ない」依頼なら問題はない、目的は同じだからだ。
問題は「俺だけが請けざるを得ない」依頼に噛んできたときだ、目的が違うのに目的が同じフリをして来られるのが一番面倒である。
医療班を提供してくれるということだから、そこは有難い話なのだが。
シェリ君は雨の日は眠くなると言うが、確かにどことなく、雨の日なんかは家で本を読みながらうとうとしているのが似合う子ではある。
それでピアノが弾けるなんて、やっぱり中々の坊ちゃんなのかも知れないな。
討伐の話と聞くと少し怖がったり、闘技大会に飲み物を持ってきてくれようとしたり、なんとまあ可愛い子だった。
僕やマリアさんの餌食にならぬまま、育ってくれますように。(祈)
ヘレンさんは闘技大会当日の予定が微妙らしいようだった、残念だ。コタロウとどちらかが出場してくれて、優勝の暁に婚約を発表してくれたって良いのだけれど。
ともあれ、同居の話も進んでいるようで何よりだった。
ヘレンさんもミツキに協力することを決めたようだ。
どうやらヘレンさんは困っている人を放っておけないタイプなのだろう、街の人を守ったり助けたりするのが自分の使命にように思っていると言っていた。
人を困らせたり悲しませたりするのが嫌いだと言う、どうも、昔何かあったようだ、だからそういうことをする犯罪者を許せないのだろう。
マリアさんは今日もマリアさんだったが、さすがにネンネと言われたのはこの街に来て始めてだった。
・自分が絡まないからオールジャンル楽しい(メモ)
時々思うのだが、やはり男が考えると自分が主観だ。
女の人が考えるとそこに自分は居ない。これはいったいどういった差なのか……謎だ。
・ヴェルライが一押しらしい(メモ2)
しかしこういった話をすればするほど、マリアさんの底知れなさが分かってきて恐ろしい。
まさにマリア様だ、聖母並の包容力だが、聖母と言って良いのやら。(いやいけない)
そして此れが最も共感できたことなのだが
「誰でもナンバーワンのオンリーワンになれる可能性があるが、だからこそその中の特別を探している」ということ。
特別な何か、胸を突き動かされるようなこと。
そういったものを追い求めているところは、非常に共感が出来るものだ。
それはそれとして、一目惚れというか、好みの相手にラブコールを向けるところも。
もしかしたら、アプローチの方法が正反対なだけなのだろうか。
探しているものは、同じものなのかも知れない。
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