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- Newer : 03/13 教会にて
- Older : 02/29 酒場にて
コタロウから調査の報告をしたい旨の連絡を貰い、待ち合わせ場所に「樽と錨亭」を指定した。
普段の酒場よりは仕事の話向きだろう…とは思ったものの、この日に限ってはその目算は外れることになった。
目算が外れただけで、支障は無かったのだが。
コタロウの仕事振りは何とも素早いものだった。
ヨハネの最近の動向、そして求めているものを突き止めていた。(本当に小銭の数も調べて来ていたのでローストビーフを奢らざるを得なかった)
ヨハネが求めているものの正体は何なのか?何故それを求めるのか?
それをこれから調べて行かなければならない。
これ以上は危険が伴うと判断し、コタロウへの依頼は完了となった。
けれど、コタロウはヨハネと出会って個人的に協力したい気持ちになってもいたようだ。
ヨハネのことを知りたがったもの、その表れだろう。
何かあったときは協力すると言ってくれた、有難い。
先ずは桜花の国での依頼だ、頑張って欲しい。
ジュリエッタさんはここ数日の間に、エレナと会い、話をしていたようだ。
進展があったと言うよりは、ジュリエッタさんが思っている事を話しただけとのことだ。
大方、エレナの方に気持ちの整理がついていなかったのだろう。
エレナに会う事で、そのときの弱い自分を思い出してしまうのが怖かった。
エレナ自身が恐怖の対象だという誤解を自分自身からも解き、より強い自分たらんとする。
そのこと、応援してやるべきなのだろうが…。
俺は何故だか、怖かった。
何故だか、と言うのは間違っている。その原因を自分では大体のところわかっているのだから。
しかしそれは、俺の感じたことは、異端ではないかと思って口に出せなかっただけだ。
エマさんも、コタロウも、ぎょっとした所は無かった。(酒場は賑やかで他の人の話を気にしていなかっただけの可能性は多くあるが)
怖く感じたのは、俺の個人的な感傷なのではないか。
その分別がつかず、かと言って恐怖を消すことも出来ず、ただコタロウの陰に隠れて帰った。
自分の気持ちをぶつけるのではなくて、エマさんのようにそっと言葉を掛けて見守る事が出来る人になりたかった。
でも、俺がそう思うのは、自分が傷つきたくないだけなのかも知れない。
勇気を持たなくてはいけない。
エマさんにアムーガへ行った時の土産を渡したら、ドリンクをサービスしてくれた。
こんなところじゃ冒険者からの土産やプレゼントなんて珍しくないだろうに……珍しいのか?
それなら折角なので、「きゃっ」と喜んでくれれば良いものをとはドライフルーツくらいで欲張りすぎか。
ヴァージニアさんとジュリエッタさんとも関わりがあり、二人でも良く来る店なのだろう。
また次回の会の相談などをしていた。
さて、ジュリエッタさんとの事でエマさんに相談してしまいたい気持ちはあるが、止めておくに越したことはないだろう。(様々な理由で)
ともあれ、エマさんがペティットの母と呼ばれる日は近いのかも知れない。
(まあ、年(知らないけど)の割に(検閲削除)じゃなくて、大人びているとはいえ、母と言っても差し支えない歳でもあるし…)
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