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5/10 海辺にて
砂浜で考え事をしながら体を動かしていた。
聖具について、相手について知らないことが多すぎる。
あやふやで、ただ不安を振り払う為に剣を振っていた。
そこでセシリアとグリンさんと会い、闘技場で行っている訓練への協力と、他2名とスピアーさんとでイルクセルへの偵察を依頼した。
セシリアは新しいアイデアを齎してくれた。
普通の考えだと言うが、一人ではそういう事こそ死角に入りこんでしまったりしているもの、非常に有難い事だった。
セシリアの装備を共に確認する。
なるほど日頃からの事あって充実したものだった。頼りになると感じる。
こうして出来るだけ皆の状態を見て行きたいものだ、そのときに最高のパフォーマンスを発揮できるように。
偵察の事も快諾してくれたし、共に頑張ろうと言ってくれた。
この街が好きなのだという事も。
皆が思ってくれている事ではあるだろうが、こうしてサッと言葉に出来るのがセシリアのカッコいいところだ。
森を切り開くのは善意じゃない、斧だ。この事件も、善意だけでは解決できない。
俺は何故討伐チームの代表者をやっているのか？
成り行き？依頼されたから？
コタロウのような覚悟を持った者に、本当の所で応えてやれるのだろうか。
あのとき、話は短い方が良いからと誤魔化した。
けれど本当は、語る言葉を持たなかっただけなのかも知れない。
俺は出来る事をやれているだろうか、ユキギエとの事があってもなくても、この様にしていただろうと思う。
同じことを、同じ結果の為にしていても、何かが違う。
お相手頂いたキャラクター… セシリア グリン
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