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- Newer : 三賊乱撃
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山賊退治山賊退治と言っていた俺だけれど、時の運の巡り合わせで海賊船の探索に赴くことが叶った。
マーボーの依頼を請けてきたのかどうか、宝を狙う者達は多く、序盤は彼らに親切を装ったちょっとした悪戯を仕掛けていたのだが……。
そのせいで終日、割りと酷い目にあってしまうのだが、そこは省いていくことにしよう。
しかし悪いことはするものじゃないという事か。
この幽霊海賊船は、100年もの昔、「キャプテンドリル」を大将とする「北洋穿牙」という海賊団がとある島の財宝を狙っているところ、魔女に呪われてしまい出来たものであるようだ。
山賊(西山烈猴と言うらしい)や馬賊と激しい奪い合いが起こっていたようだ、魔女につけ入られる隙もあったのだろう。
キャプテンドリルは船から離れられない根性を気合で乗り切り(惚れた!)、船のミスリル大衝角などを探して陸に居るようだった。
最初はアイザックと呪いをシェアしてしまい、お互いにアバンチュールに罵り合いながら共闘の姿勢を取る。
しかしアイザックはお人好しというか何というか……人に好かれるタイプである事は間違いないのだが。(あそこまで幸薄そうでなければ)
手分けして探すことにした後、ラメラーアーマーを着込んだ神父(?)がスケルトンに説法していたので話を聞く、船の来歴などはこのときに聞いたものだ。
しかしこの神父(?)さん、言葉の切り返しセンスが中々良いような。
その後、船の厨房を見つける。
コタロウとカティさんが何故かべったりと腕を組んでいたが、俺はどちらかと言えば100年ものの乾貨を口に出来た喜びでそれどころではなかった。
年季の入った酒にも勝るとも言えるような貴重な価値、極上の味、それを一皿独り占め(酒は一舐め程度なら振舞われることもある)出来たことは、この冒険での大きな宝だ。
スケルトンとなれど、シェフの腕前も素晴らしいものがあったことだし。
その後、途中の探索を他に任せ、俺はスケルトンから得た「剣は船倉にある」という情報を得て船の下層へと向かった。
下層では、ヤドカリが占領している部屋と、キレてるチーズの部屋と宝物庫があった。
宝物庫にはスケルトンからの情報通り魔女によって鍵が掛かっており、その鍵は幽霊海賊船内に隠された黄金のプレートのようだった。
ヤドカリの居た部屋から1枚のプレートを回収したが、残り2枚はマリーさんがゲットしていた。
プレートを探す途中、貴重な書物を回収したりしていたが、どうもカティさんがKURAGEに刺されたようだった。
コタロウに解毒の方法を教えたが、すぐに毒を吸い出しても助かっただろう……果たして誰がどのようにしてカティさんを解毒したのだろうか。(近くにアイザックも居たはずだ)
マリーさんは、「あるのかわからないお宝よりも、鍵そのものを確実に持ち帰る方が得」と考えたようだ。
マリーさんと行動を共にしていたシャイルは、それに賛成と言う訳ではないとしても女性の味方、マリーさんの意志に沿おうとしていた。
しかし、そこで「財宝は確認したいが、マリーさんとも敵対したくない」シャイルが、途中で手に入れたミスリルドリルで壁に穴を開けたことで、船内にどっと海水が流れ込んできた。
それで船内はてんやわんや、その騒ぎのお陰もあってかプレートを回収し、扉を開けたのだが……海水はどんどん流れ込んでくる。(最終的に沈みはしなかったので、慌てる必要はあまりなかったのだが)
水位は上がっていくし、宝は開けた穴から流れだしていくしで、大慌てだ。
大体の者は避難したけれど、俺はギリギリまで残って剣だけでも回収するつもりではあった、そういう依頼だったからだ。
そして剣の入った宝箱を見つけたとき、物凄いことが起こった。
アヤ(という豚の獣人)ちゃんが100年もの年月を引きこもっていたヤドカリに勇気を与え、その協力を引き出したのだ。(アヤとヤドカリゎズッ友だょ!)
ヤドカリに運んでもらい、1つの宝箱ごと水没を免れ、地上への帰還を果たした。
宝箱の中の財宝は、協力してくれたアヤとリエルとで分けた。
アイザックやシャイルから求めがあれば、俺の分から幾らか分けることになるが9分の1では経費程度にしかならないかも知れない。
剣については、俺には価値がわからなかったので依頼通りマーボーへと渡すことにした。
依頼料は「剣以外のお宝」であったので、実入りは膨大という程ではなかった。
けれど、この日の冒険は得たものが多く、楽しく、非常に良いものであった。
北洋穿牙……海賊であるから、奪った宝を頂いたことに気を使うことは無いけれど、100年もの間呪われていることは不憫でもある。
大衝角、そして彼らが狙っていた「宝」、それを持ち帰る事ができそうであれば、その本懐を遂げさせてやりたくもあった。
しかしこの事が、次の冒険にあのように関わるとは、このときはまるで思わなかったのだが。
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