[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
依頼を請けた。
裏通りにある会員制クラブのオーナー、イェンスという男の依頼だ。
奴隷を扱っているという話も聞こえる人で、俺は護衛の依頼を請けながらその実のところを知りたいと思っていた。
こういう気になったのは、ヴェロナージでのことがあったからだが。
依頼はイェンスさん(と同行者)の乗る馬車を護衛するというもので、護衛対象はイェンスさんとその同行者の女の人(言葉は通じないと言っていた)。
此方のメンバーは、ネグロフさんという獣人とエスと俺だった。
道中恙無く、(此方の馬車は)賑やかに進んだが、森に差し掛かるところでトラブルが2つ置きた。
賞金首のルイン・ハッチリングの襲撃と、影の魔木(後で調べて、こいつだろうと思われた)が現れたことだ。
影の魔木の目的は良く分からなかった(あまり賢くない魔物はそういうもんだ)が、ルインに至っては簡単なことで、積荷を狙っているのだ。
特別イェンスさんを狙っている風でも、知っていたようでもない。
此処を通る馬車をこうして襲っていたところで、俺達がそこへ来てしまったのだろう。
ルインは俺とネグロフさんの2人で、影の魔木はエスが追い払った。
賞金首だったこともあり、本当は捕らえたかったのだが、あと少しのところで逃がしてしまった。
此方に護衛の意識があったお陰か、身一つのルインの身軽さに気付かなかったという感じか。
馬車の馬を武器にしたネグロフさんが馬の代わりを務め、再び目的地へと向かった。
結局のところ、イェンスさんの商売のことも同行者の女の人のことも詳しいことは分からなかったが、面白い冒険者仲間と依頼をこなせたのは良いことだった。
謎のボーナスも貰ったし。
学パロを彩ってるかも知れないサブキャラのみんな。
主にペティットに出したこと無いキャラ逆輸入
■寿 大福
【名前】
寿 大福(ことぶき だいふく)
【所属・学年】
私立男子高校1年
【部活/委員会】
オカルト研究会
【誕生日/星座/血液型】
NO DATA
【身長・体重】
ひょろい
【外見特徴】
一重の目と薄めの眉から来る、なんとなく辛気臭そうというか不吉そうな顔立ち メガネ(髪が触るのでよく汚れている)
猫背
長いべったり系黒髪、よく風紀検査に引っ掛かるが、髪の毛を切るのが心の底から面倒くさいと思っている
一度あまりに面倒くさいので坊主にしたら「住職」というあだ名になったのでそれだけは後悔している
【家族構成】
祖父 祖母 父 母 妹 弟
【交友関係】
オカルト研究会の皆さん。特に「ブチョー」とは仲がいい。
(ペティットに出てないのでその他の設定)
【性格】
湿っぽい見た目通りじめじめしており、好奇心旺盛でべたべた絡む方
名前がウルトラハッピーで見た目が不吉、喋りはどっちでもない
【その他】
時折よくわからない訛りで喋る、オカルト研究会の部員
部長による黒魔術の儀式の犠牲となっていることが多い
占いが趣味(主にタロット)
慰霊碑の崖では珍しいキノコが採れる、しかも、その場所そのものが曰くつきで、かつ魔物も出るとなればその価値は勝手に上がってしまうものだ。
そして、それを狙う冒険者というのがいて、そのうちの幾らかが実際に大変な目に遭う。
今日は俺の番だったという訳だ。
ネズミ系の小型魔物に襲われそれに対処しているうち、血の匂いに誘われガオウルフがやってきた。
運が悪いことだ。
小型の魔物に襲われたこと、それに手こずってしまったこと、血の匂いを偶然嗅ぎつけられたこと。
そして最も悪いことに、このガオウルフは人間との戦闘経験が豊富だった。
逃げようとしたところいきなり脚をやられ、最初から絶体絶命。
走ることができなくては、逃げることも戦うこともままならない、次の瞬間には「最期の」と感じてしまうような決断の時が迫っていた。
しかしそこで勘が冴えたか運が戻ったか、俺のイチかバチかの決断が功を奏し、相手が飛びかかってくることを予期し、カウンターを食らわせたのだ。
殆ど天佑のようなものだった。
特段大きなダメージを与えた訳ではなかったにせよ、奴との先手後手が振り出しに戻ったというのは実際のダメージ以上に効果があるものだ。
睨み合い。
どちらが仕掛けるのか?ほんの数秒、奴と視線で語り合う。
先手後手が無くなったとは言え、なぶり殺されるところが正面から喰われるのに変わっただけだ。
けれど何故か冷静で居られた。
必ず勝つという気持ちが、自然に決断をさせた。
奴の次の行動が分かったような気がして、天佑を我が物とする道を選んだ。
奴の自信が、矜持が、先ほど交錯した視線から伝わってきていたからだろうか。
俺は二度は使えない手に、タイミングを外せば意味を成さない手に賭け、それをモノにした。
気高い隻眼の一匹狼だった。
この強さと早さは、群れを離れ、独りで生きる中で手に入れた力なのだろうか。
その孤独な強さはファルベリアを思い出させた。
嵐の中、闇の中を独りで走る姿を。
俺はこのガオウルフを殺めることなく場を納められなかったことに対し、若干の無力感を覚えてはいたが、こいつはきっと、そのことで俺を恨むことは全くないだろう。
狩りを仕掛け、それが失敗しただけのこと。
それが自然の掟だからだ。
そんなガオウルフに敬意を表し、亡骸を手ずから葬りたいと思ったのだが……脚をやられた状態ではそれも敵わない。
何せこいつは普通の狼よりも大きく、体重も7~80kgはあるのだ。
そこへヴォルフ様(戒め)が偶然通りかかられて、お力添え頂くことが出来た。
精霊とはいえ狼に乗ってここを散歩(ハイテンションで)とは、中々突飛なことをする人だ。
(先日俺はここを叫びながら駆け抜けたことはあるが、あれは色んな鬱憤を晴らすのとお化けを晴らすのの2つの効果があったのだ)
しかしブレンちゃんのことを「マイサン」と呼んだが、子供なのかしらん。
精霊の生みの親的な意味だろうか。
そんな感じだが、亡骸を運ぶのを快く手伝ってくれたり、俺が何も言わないまでもガオウルフに「狩りに失敗したけど、頑張ったんだな」と敬意を払っていたりという辺り、とても良い人なのだろうと思う。
生き物の亡骸を眼にして「可哀想」と言う人は多く居る。
けれどその言葉に至るプロセスは人によって異なる。
生き物が死ぬのは可哀想なことだ、と教わったからかも知れない。
自分が同じ目に遭ったらと考えて、同情したのかも知れない。
人間が本能的に感じる死への気持ちを率直に言葉にしたのかも知れない。
俺のように「取り返しの付かないことは悪いことだから」と思うのも居るし、ヴォルフさんのように自然のままに思い、そこに優しさを持たせられる者も居る。
俺はこういったところに、その者の人となりが出ると思うし、それは育ちや才能なのだとも思う。
そして俺は、その全ての考え方に対し、同時に、かつ、無矛盾に立ちたいとも思う。
全ての人を理解することが出来るとしたら、それが唯一の方法だろうからだ。
とか言ってたらAIBOさんがやってきて大変なことになったが、何とか皆命も助かって、無事に街へ戻ることが出来た。
ガオウルフの持っていた魔法の指輪を、礼としてヴォルフさんにあげた。
ガオウルフを運ぶのを手伝ってくれたAIBO(名前なんだっけ)さんには、崖から落ちそうになった騒ぎと相殺して、3人でご飯を一緒に食べることにした。
多分、これは後から思ったことなのだが。
この慰霊碑の崖というのは、実際に大声を出しながら突っ走ってしまう人は結構居るのではないだろうか。
俺だけではない、と一般論化しておくことにする。
雨の日。
掲示板の前で、食料品がたんまり入った袋を抱え、傘も差さずに居る人へ声を掛けた。
この辺りに住んでいるシルキアさんだ。
お姉さんというかお母さんというか、要はそういった意味で大人の女性という、たおやかな雰囲気の人だ。
(家事がとっても得意そうだ)
花見に行くタイミングを測っているうちに雨が振ってしまい、残念そうにしていたようだ。
学生時代は、光属性と治癒の魔術を学んでいたらしく、冒険に出なければ出番もないような~と言っていたが。
折角学んだものだから、是非日頃の生活に役立てば良いなあと思うことだ。
(例えばお子さんが怪我をしたときに治してあげたり、失くし物を探してあげたりできる)
自警団や冒険者のことを信頼して、頑張ってと言ってくださるのは非常に嬉しいことだ。
(初対面故にそう言って貰えたところもあるが)期待に応えられるよう頑張りたい。
プチ・リブレの初公演はとんでもない事になったが、とんでもなく楽しかった。
ルトナさんとメイクをしあって、お互い用意してきた曲をサポートしあって演奏し、歌った。
思い出すだけでウヒヒと笑ってしまうようなもので、所謂「お花見」という文化のテンションとピッタリだというものだった。
友情・愛情・悪ノリがこの公演のテーマ。
悪魔も思わず涙してしまうような展開もあり、実に記憶に残る公演になったのだった。
もーほんと、またやりましょう、ルトナさん。
04 | 2025/05 | 06 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | ||||
4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 |
18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 |
25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |