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ライクルスが昼飯を摂っているというカフェを覗いたら居たので、其処で色んな人と一緒に昼飯を摂った。
この日は立派な蝶が舞っていて、運が良くなりそうな光を店に撒いていたりした、運が良かったと思う。
ライクルスは、創一さんと殴りあったり女の子を振り向かせようとしたり色々と大変なようだった。
美しいのはやっぱり罪だな。
俺達の前では誤魔化し気味でも、実際はキッチリ決めてるのではないだろうか。
戦いのときよりは、幾分か弱気が目立つ。
大丈夫、ライクルスの頑張りはみんなちゃんと見てるさ。
コタロウも悩みが一つ二つとあるようだった。
一つは大食い大会での事だったようだが、それは一度ゆっくり話をするなど…要は時間が経てば解決しそうだ、というのが周囲の見通しだった。(カルマートさんが言うからきっと大丈夫)
もう一つの悩みは、此処では言いづらい事のようだ。今度ゆっくり聞かせて貰いたい。
ライチさんの話をしていたら、店の窓からライチさんの召喚獣であるアルパカ(パルパルと言うらしい)が顔を覗かせて、どこかへ行ってしまった。
それをライクルスと追いかけて行き、商店街で見失ったところでミカとポリシカさんに鉢合わせた。
ライチさんとは現在連絡が付いていないという事もあり、手分けして探すことになった。
(主にアルパカが行きそうな場所に手分けして当たる事と、ポリシカさんとマジックアイテム作成の相談をする事だ)
俺はヴァージニアさんに言付けをして。
その後、ライクルスやジュリエッタさんからの報告を受けてイルクセルへ立つ準備をした。
ライクルスが俺に、何故ライクルスをリーダーに推したのかと聞いたけれど。
君が適任者である事はミカに聞けば十二分に教えてくれる。
そのときの俺の考えなんて、本当に聞きたいのか?
軽薄ではないのかと、思った。
納得出来なかった。
けれど俺にとって今のバレットさんは「ユキギエと関わりがあるバレット」さんだ。
それ以上の事は知らない。
ポリシカさん達が行かせると言うのなら止める事もしなかった。
イルクセルで不思議な錬金術師と出会った。
年の頃50程の女性で、歯を見せて笑う様子が快活。
痛快と言う単語が似合う、術士らしくない…というか研究者のイメージと相反する様子の。
それもその筈か、クリスマスの頃 蛍光ピンクのサンタルックでプレゼントを配り歩いていたような人だ。
自ら「異端」を名乗っていたが、成程その通りではあると感じる。
(妙なハリセンを頂いた)
しかし、明朗快活で話していると此方まで明るい気分になってくるようだ。
好奇心や向上心を忘れず常に変化していこうとする。追い求める。
成程錬金術師だなと思う部分もあった。
賢者の石を造りだし、永遠を得ようとするならばその位でなければ…直ぐにこの世に飽きてしまいそうなものだ。
異端の錬金術師…「渡り鳥」にその名を告げればいつでもどこでも現れるとは言うが。
「渡り鳥」…カルディアじゃないよな?
この日も大した収穫は無かったが、ドラゴン便のあるうちにペティットへと戻った。
ともかく財布がピンチなのだった。
海辺で雨を眺めていたところ、ラファティ君が魔法の練習をしているのを見つけた。
何でも新しい術を考えて居る途中だったよう、ライクルスの補佐について貰っていて大変だろうに。
魔法について思う事を言ってしまったが、惑わすような事にはならなかっただろうか?
素直に聞いてくれるだけに、素人考えを押し付けてしまわなかったか心配だ。(多分大丈夫)
新しい術を編み出すのは魔力的に負担が大きいようだった、よく休んで欲しい。
ラファティ君が帰る頃、リズさんが通りかかった。
何だか元気が無さそうな様子だったのもあり、思わず声を掛ける。
この日は何故やら、前に見たような仕事着でない…(当人が見る訳では無いのだから)語弊の無いように書くと…いつもと違って女性らしい服を着て化粧をしていた。
しかし、その事については気にするなと言われてしまった。
落ち込んでいそうなのと関係がありそうで、触れるのはやめておいた。
(道具について悲しい事があったのかと思うが、服装などを思えば、ミカだろうか…。)
ラファティ君の魔法についてアドバイスを受ける、丁度入れ違いになったので代わりに聞く形になったが。
風を扱うならば、先ずは風の得意なことを。
やはり長所を伸ばす方が良い、それが熟練者で無ければ尚更だろう。
とはいえ、時間も時間だったので短く切り上げて船へと送っていった。
その後はまた雨を眺めていた。
雨が上がり、日が昇るところが見られれば、今の問題もすっかり解決すると思えるだろうと。
けれど、雨はまだまだ上がりそうもなかった。
褒められたやり方ではないが、どうしても止めろと言われるような事でもない。
要するに、下手なやり方だ。
泥臭いのに、美しくも無い。
俺のやっている事には、意味なんて無いのかも知れない。
より悪い結果を手繰り寄せているのかも知れない。
今日の事で言えば、焦りが前に出過ぎていて上手くやれなかった。
下手なやり方を下手にやって、どうする。
俺は、俺を信じ続けられるのかな。
何度も諦めたことはある、今回は少しそれが遅いだけかも知れない。
ユキギエの事を分かってやれる奴が必要だ。
ユキギエの守ろうとしている"紫の髪の男"なら或いは、と思ったが。
どうにか、届けば良いのになと思う。
結果として敵が増える事になっても。一人でも、居るなら。
賭場では単に暴力を振るっただけだった、面会に行って唾でも吐かれてくるか。
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