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ディードさんに組み手をしてもらった。
ディードさんは手合わせなどしたことないと言っていたが、戦いに関しては初めてではなかったのだろう
普段は野菜を作っていると言っていたが、鍬ばかり振っていた者の動きではなかった。
俺のフェイントに対して躊躇わずに前に出る思い切り、斧の間合いの内に入られたときに斧を使って上に逃れるなど……そこから切り返すまでの経験の無さは見られたものの、本当に畑を荒らす動物を追いかけていただけだとしたら、戦士に向いていることは間違いないだろう。
砂埃でお互い視界が奪われた状況で仕掛けるだけの度胸もある。
戦いの中に身を置こうとは思わなかったのだろうか?
もしかすると、畑のことも家族から受け継いだものかも知れないし、野菜のことがとても好きなのかも知れない。戦いよりもずっと。
だがこの日は体を動かすのが楽しく、その辺りの話はあまりしなかった。
この人の作る野菜は自然のままにのびのびと育っていて美味そうだなと思うことだった。
階段坂に屋根をつけた。(正確にはつけてくれたのは大工のゲンさんだ)
此処はそれなりに人々の憩いの場になっているにも関わらず、ベンチはあれど屋根は無かった。
雨が降れば濡れるしかなく、冬はとっても寒々しい。
そんな悲しみからこのスポットを解き放つために、一肌脱ごうというのだ。
とはいえ、東屋を作るほど予算がある訳もなく、ちょっとした庇というか軒先というか、そういうものを作る程度だ。
それも緑の屋根、枠組みだけ作って後は植物が育てば屋根になる……というやつだ。(設置した段階ではまだ種だけど)
それを大工のゲンさんと愛の共同作業にて作成し、悦に入っていたところ、ミザリィという女の子が通りかかったので少し話をした。
ミザリィはものの情趣が分かるのか、新しい笑いを研究しているのか「屋根なのに屋根として機能してねぇ!」というツッコミをごく上品にやってのけた。
見た感じ15歳くらいで、物腰は上品……であるが、身なりはそう伴っている訳ではない。
そして働きに出ていると言っており、階段坂は通勤途中に通る道だと言う。
これは……だからどうという事も無いのだが、僅かに意識はしてしまう。
ミザリィという名前も。
とにかく、階段坂に屋根がついたことを喜んでくれて、俺は実に嬉しく思うことだった。
そしてミザリィが小さなことを喜ぶことができ、地面よりも上を向いて歩いている者だということもまた確かだった。
ヴェロナージで体に寄生体を住まわせたとき、召喚獣とのリンクに使っている魔力までも喰われてしまい
契約は途絶えてしまった。
(駆け比べのときは何かの間違いで居たのだが)もう一度召喚を可能にする為には、彼らのところへ赴き、再び契約を行わなければならない。
だが、ミハエルさんに借りのある身としては長くペティットを離れる訳にも行かず、借金の返済も地道にしか進んでいない状況だ。
難しいが、チャンスは来るだろう。
(ルインとか賞金高いし)
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駆けっこで、ボクより先にゴールした馬が居て、もう一回駆けっこした。
あのときは重たいユベルティが居たから遅かったけど、ボクだけだったら絶対に勝てる、負けたことないし
馬には足の遅そうな(ユベルティより足遅そう)女の子がまた乗った。
そんな足の遅そうな人乗せたら遅そう!って思ったけど、そうじゃないと駆けっこしてくれないみたいだったので邪魔しなかった。
駆けっこしたら、ボクの方が速かったのに、また先にゴールされた。
楽しかったけど、ボクの方が速いのに負ける、どうして?
あの足の遅そうな女の子が乗ったら、速いのかな?
依頼で古城跡に来ていた。
遥か昔の闘いによって朽ちてしまった城、ないし砦なのだが、今となっては魔物の住処だ。
そこへ捜し物の依頼で来ていたのだが、そこで出会ったのは魔物でもお化けでもなく賞金首で。
俺はどうやら、賞金首であるリヴォが潜伏していた場所にうっかり来てしまっていたようだ。
不意打ちを受けるも、「捕まえに来た訳じゃない」というのを信じてもらえて難を逃れることができた。
(実際に捕まえに来た訳でなくとも、顔を見て、賞金首だとわかった時点で捕らえたくはあったが……嘘は吐きたくなかった)
それに、ヨハネのことがあったからだ。
ヨハネはリヴォのことをどうにかしてやりたいと思っているようで、血に気をつけろとも言っていた(そのログはどこかへ行った)。
此処で捕えてしまえば、もしかしたらそれで終わってしまうのかも知れなかったが
面倒そうな事情が垣間見えるだけに、ヨハネがそれに挑む姿を見たかった。
そんなことのために賞金首を野放しにするのかとも思ったが、ヨハネの頑張りが良い結果を招くかも知れないし、俺は目の前のリヴォが―ちょっと勢いあまりがちなところがあるにしても―単なる悪人には見えなかった。
ヨハネについてどう思うかと聞けばクソ食らえだと、少しでも良い人だと思ったのなら勘違いだと言っていたが、ヨハネは中々どうしてそれで引き下がる奴ではないと思い知る結果になってくれればなと思う。
あと、念の為に言っておくが、パンツは見ていない。
川沿いの遊歩道で魔法の修練をしていると、ナツメさんが通りかかって少し話をした。
気功の話(寺生まれは凄いかもしれない)などをしていると、川の傍にリコスが居るのを見つけて。
ナツメさんは近頃、傭兵以外の仕事で街の外に行くことが多いのだという。
舞や刺繍などといった戦いではないこと、元より料理も得意であったナツメさんは家事全般というのか、そういった事も十二分なレベルのものを持っているのだろう。
ともすれば、高貴な生まれの者のように幼い頃からそういった厳しい修練を積んできたのかも知れない。
セツナちゃんをレインさんのところで気功を習わせて貰っているなどといったところも、きっと自分がそうであった為に、子に何かを学ばせるのは普通のことだと思うからなのかも知れない。
(と、思ったらセツナちゃんの教育に熱心なのは叔母さんの方のようだった)
そしてナツメさん自身についても、傭兵として各地を旅した経験が役に立ったと口にしていた。
この件に関して俺の予想はことごとく外れたようだ。
ナツメさんは再婚を半ば諦めてしまっているようではあるが、街を離れがちな性分であるという自覚があり、街に不穏な影のあることを心配するのなら、セツナちゃんを守ってくれる人(叔母さん以外に)が居るのは良いことだと思う。
といって、俺があれこれいうことでも無ければ、そうしようと思って思い通りに行く事でもない。
また修練会をしようと言って、この日は別れた。
リコスが川の傍に蹲って、落ち込んでいる様子だったので俺達は声を掛けた。
学院でボヤ騒ぎ(?)があったそうで、そのときの事がショックだったようだ。
何でも、肝試しをしていたら人魂のような炎が襲ってきて、一緒に居た子供の足を焼いたらしい。
それが魔物によるものなのか、何者かによる魔法なのか。
その正体は分からないが、中々恐ろしいことだ、学院でも警戒が強くなることだろうが
犯人(人とも限らないが)の目的は何だったのだろうか?
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