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海辺でリフェリスと会った。
この日は珍しくというか何というか、ゆっくり話をして。
まず前回の事の説明をした。
図書館でああいった態度を取ってしまったのは、こういう訳があったのだと。
最初はまあ、僕としても勿体ぶってしまった。
しかしビーチ・フラッグス対決に負けてしまった事もあり、ちゃんと話すことにした。
といって、僕が白状するには少し恥ずかしいことだったので、リフェリスがああいうノリだと少し躊躇ってしまうのであった。
だから、ビーチ・フラッグス勝負なんていうのは、半ば照れ隠しだ(残り半分は単に何か一緒に遊べることを探した、せっかく夏で海なのだから)。
楽しんでくれたようだったのは、何よりのことだ。
白状の内容も、納得はしてくれたようで、これまた理解を得られて何よりだった。
その後は偶然にもと言うべきか、リフェリスの誕生日の話から、お互いの話になって。
普段顔を合わせれば悪戯するとかしないとかの話ばかりしているようなしていないような(それ程でもなかった)気がするので、とにかく、少し珍しいことだ。
俺が基本的にそういう人付き合いをするから、というのもある。
1年知り合いで居て、相手のことを殆ど何も知らないなんてザラだ、相手のことを知りたがらないというより、俺が話さないから、相手も話さないというパターンだ。
話を聞くに、どうも15歳のときから成長が止まっているとのことだ。
ちょうどその頃、原因もわからず倒れた事があったとか……確かに、少し人には言いづらい事だ。
その話を聞き、倒れた時のことをよく知らないと言うのを聞くと、どうにも悪い推測をしてしまうのだが……どうか、俺のいつもの悪い癖であればと思う。
違った暁には、盛大に間抜けな想像を披露するとして。
基本的に、リフェリスが何をどう考えているかは、俺はわからない方だ。
掴み所がないというか、押さえるべきツボが分からないというか、人のちょっと恥ずかしい話などを聞くのは好きそうだ……という女の子らしいところなどがそうか。
そこが、俺が彼女を不思議な存在扱いしてしまう原因の1つなのだが。
リフェリスはこの日、どのように思って話していただろうか。
求む、思いやり。(数年前から探している)
海水浴場にあるお店でラファティ君が働いていると聞き、様子を見に行った。
丁度休憩中だったようで探しに出たら、近くですぐ見つかって。そこで少し話した。
休憩中とのことだったが、ラファティ君は赤髪エルフの青年(アイスウォードと呼ばれていた)を助けていたり、喉にものを詰まらせかけたカルディアの為の背中を擦ったりと忙しそうだった。
真面目だからか……損とまでは言わないが、夏に入って温泉宿のとき以外には休みらしい休みもとっていないようでもあった。
ラファティ君の様子にどこか、引っかかるものを感じて「何か心配事でもあるのか」と聞いてみたが……これが丁度当たったようで。
しかし、俺に話すようなことではなかったようだ。
俺はこういったデリカシーに疎いもので、そも、「何か心配事でもあるのか」と聞かないとか、そういう気回しが非常に下手なのだ。
ラファティ君にさほど気にした風は無かったものの、他の人も居た、悪いことをしてしまったかも知れない。
素直な子に素直で居てくれなんて言うのは、悪魔の声だとか、悪い道へ誘う先輩だとかではなく。
本当は半ば、嫉妬の成せる業なのかも知れない。
その後はラファティ君の装備や魔法の、此れからの話をした。
鞭を扱いたいだとか、雷の術を覚えようだとか、ジュリエッタさんの影響が大きいのかも知れない。
今後、共に勉強していくようだ。やってみる事は悪くないことだと思う。
此処にはシアルフィーアさんも居て、カルディアと仲良くなっているようだった。
カビノチェでの話をして、土産物を買った話をして。
シアルフィーアさんは主に懐中時計を作るとのことだ。
欲しいとは思っているが旅に堪えるものが良い、と言ったところ、なんと「任せてくれ」だとか。
とても有難い話だが、今は少し懐中時計を買う余裕が無いため、山賊退治が上手くいく事を祈りたい。
カルディアに「紅椿」での事を謝ることが出来た、曰く宿の人にあまり怒っていないという。有難いことだ。
この日は海に遊びに来たのか水着で(当然ながら1年ぶりで、当然ながらキワドくなかった)、ジュリエッタさんとはその話から仲良くなっていたようだった。
2人も友達が出来るとは、夏、そして海最高である。
冒険者として活動し出したとのことだし、山賊退治の件を話してみた。
興味を持ってくれたようだが、勧めておいて何だけれど複雑な心境だった。(俺は相変わらず差別主義者だった)
誕生日プレゼントとして、普通女の子にあげるようなものでなく弓を引くのに役立つグローブを渡した事は、そういった差別をしないようにとの事だったが……
喜んで貰えたのは、素直に嬉しいことだった。
これでよかったのだろうとその時は思えたけれど、後から考えれば少し気持ちが落ちる。
ジュリエッタさんのようにこの事を知っている相手ならともかく、知らない相手にはどうも、見え透いた偽善を行なっているかのような気持ちになってくる。
まだまだ、この気持に整理がつくのは先のことなのかもしれない。
アイスウォードと言う赤髪エルフの青年は、日傘ごと風に煽られて海に落ちてしまったのだと言う。
とにかく怪我も無かったようで何よりだ。
北国の雪山育ちだと言うが、海は嫌いでないらしく。
泳ぐのも駄目だと言うが、何か好きなマリンスポーツを見つければ体力もつくのではないだろうか。
孤児院で働いていると言っていたから、体力はあるのかも知れない。
案外、海は眺めるのが一番だと考えているのだろうか。
ジュリエッタさんはどうやら暫く街を離れていたらしく、ラファティ君と手紙がどうとか言いながらじゃれあっていた。だーれだとかって、ザ・金髪達。どこの夏のお嬢さんだと思ってこの間の件があったので、俺は少し身構えてしまっていたのだが……向こうがそうでなかったので、ラファティ君の事を話す内に俺も緊張が解けていた。
ラファティ君の様子を見ているときのジュリエッタさんが、世代交代と口にするのを見た。
そのときどうにも感じることあって、これまた口に出してしまった(相変わらず俺は発言が軽率だった、学習しないと罵られること、しきり)。
しかしこれもまた、幸か不幸か的を射ていないこともなかったようで。
勘が良いことはあるが、デリカシーが「良い」(という表現はおかしいが)事はない、沈黙は金だ、口にしてよかったことなど無いのかも知れなかった。
俺にわかる事ではない。
内容についても、俺には漠然とそう思っただけのこと、当人もはっきりと自覚はなかったようだから、なんとも言えなかったことだ。
その気持があるとしても、「何処」から巣立つのだろうか、と考えていたようだが……。
マルスリーヌさんは、によによしたいお年ごろ(18歳+α)だったようだ。
愛の呪文を唱えていたり、KURAGEに刺されたフリをしてみたり。
暖かいところの出身のようだし、夏はマルスリーヌさんの季節なのかも知れない。
呪うぞ呪われまいぞとはしゃいで遊んだ。
討論で駄目なら篭絡してというが、割りと勝気に見えないこともない。
引いて駄目なら押し倒す(メモ)
西の方から結構な規模の山賊団が来るとの情報を自警団が得たらしく、ギルドにも依頼が来ていた。
ので、その依頼を請けるパーティメンバーを募ろうと思い、広場に張り紙をしに行った。
プリシラという旅人の女の子、明るくてきゃぴっとしていて、この日はアイスクリーム屋のアルバイトをすると言っていた。
制服が可愛いからそこにしたと言うところが、女の子らしいというか。
マリアさんを素敵なお姉さまと呼ぶなど、高い女子力を有しているのかも知れない。
マリアさんはこの山賊の話にある程度乗り気のようだったが、都合が合うかどうかは分からないという事だった。
むしろプリシラと知り合えた事のほうが、今日のマリアさんにとって有益な事だったかも知れない。
プリシラ曰くええ乳らしい。
兼ねてより計画していた男子会……というか、亜人狩りのときにつるんでいた男連中で温泉に行こうということだった。
皆で温泉に入って宴会をして、ゆっくり時間を取って喋ったのは船上パーティぶりか。
ミカも交えてというのは、かなりの間無かったことのように思える。
温泉では俺とライクルスがはしゃいで、男湯と女湯の仕切りを壊してしまったりなどしたが……(ちゃんと謝ったが、色々大変だった)
まあ、そのおかげで、という言い方は良くないが……偶然来ていたリズさんや、新しくラナさんと知り合うことが出来たり。
カビノチェで食べた綿菓子屋を出していたミツキも加わって賑やかになり、とても楽しかった。
特にライクルスとは一緒にはしゃいだ()し、少し踏み入った話をしたりと……以前より少し仲良くなれたような気がしたので、前から気になっていた妙なあだ名呼びを許可してみたり。(今までは半ば見て見ぬふりだったが)
港町だから、泳ぐ場所には事欠かない。
俺の海遊びは殆ど泳いだりすることが目的なので、最近は気分を変えて入江の方に行ってみたりしていた。(10歳そこそこの子供のようだと言われようと!)
この入り江には昨日からイルカが遊びに来ていて、それと戯れるのが楽しみだった。
勿論今日もイルカと遊んでいたのだけれど、この日はイルカと俺以外にも遊びに来ている者が居て。
負の精霊(風邪じゃなかったっけ)シャーロットも、夏を満喫中なのか海に浮いていた。
イルカとは相性が良いのか遊ばれているのか、結構気に入られていたようだが。
褌だったのには驚いたが、海を皆と楽しんでいるようで……
ファラさまと慕うファラとは勿論、下品な方の緑(断じて俺の事ではない)と一緒にファラやマリアさんの際どいシーンに一喜一憂していた。
(俺もだが)
ファラは普段の格好ではなかったが、それでも私服の中では暑そうというか海が似合わない部類だった。えーと、お嬢様風というか。
マリアさんはワンピースの下に水着を着込んでいるなど、というか見るからに夏が好きそうなタイプではあったか。
楽しそうで何より、と思ってしまうくらいには少し次元の違う相手のように感じている自分がいる。
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