[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
この日は依頼が入っていた。
わざわざ雨の日を指定されていて、海岸付近にある水道の出口を調査する依頼だ。
此処は生活排水が流れこむところで、色々な生物が集まってくる。
ただ、作った場所が悪かったのか、魔物が此処に集まって出口を詰まらせてしまっているようだった。
その原因となる魔物の特定……それが依頼だった。
見てくるだけなので、1人でも出来る依頼だったのだが。
原因となる魔物が集っていることを嗅ぎつけた、より大型の魔物が近くまで来ていたのだった。
かなり大型なカニ型の魔物で、動きも早くパワーもあり、そうそう剣も通りそうもないと、かなりのピンチだった。
けれどそこへ、カニの匂いを嗅ぎつけた(まだ茹でてもないのに!凄い執念だ)アヤがやってきて加勢をしてくれた。
2人がかりでなんとか、カニをひっくり返すことに成功した。
アヤは丸ごと1匹食べたがっているくらいだったが、脚を1本頂戴するに留めておいた。
暴れられたら、手が付けられなさそうだった。
その後は脚を持ち帰って、2人で分けた。
海賊船のときといい、何かと分け合う事が多い。
パーティを組んだりすれば分け合う事が多くあるので、なんだか嬉しいというか。
久しぶりにロイアリスと話をする事が出来た。
実に1年ぶりくらいの事だったが、予定より早く目覚めたようで何よりだ。
クロアの事を話に出したからか、ヴォルフがロイアリスにとってよっぽどキモかったのか、軽く燃やされてしまった。
大事には至らなかったものの、マントと髪(せっかく伸びてきたのに!)が燃えてしまった。
服も幾らか燃えてしまって、クロアの服を貸してくれるというから「なーんだ、やっぱり優しいところもあるじゃないか」と思ったら、赤いフリフリドレスを貸してくれた。
眠っている間にSっ気が育ってしまっていたらしい……。
とまれ、有り難く借りて帰ることにしたのだが(家に付くまでに2度も職務質問を受けた!!)、このドレスはクロアが着るにしたって大きい。
一体誰のものだったのだろうか……。
ついで、クロアとの事を聞いてみたが、やはりエルフと獣人の寿命の差について悩んでいるようだった。
クロアにはまだ悩んでいる事を言えていないと言うが……よく話し合ってくれればな、と思う。
ヴォルフもカッコイイポーズで茂みから出てきていた。
相変わらず調子の良いニーチャンだけれど(ロイアリス曰くも相変わらずなので、昔からこうだったのだろう)、よく見るとイケメンだ。
ロイアリスとは既知のようで、久しぶりと言っていた。
俺がエルフだったら何度か忘れて「初めまして」って言ってしまいそうだ。
やはりブレンがとても良い子で可愛くてほろりと来るものがあると言うか、良いコンビだなと思うことだ。
この日はとても運が良かった。
森の奥の泉を訪れると、ヘレンさん、コタロウ、ナツメさん、ニンジャ……イヅナさんが話をしていて。
ナツメさんにホームパーティの話を聞いたり(大盛況だったようだ!)
ヘレンさんは少しずつ自分を許せるようになっていたようだったし。
良い話を多く聞くことが出来た。
その間、何度か危険な生き物に襲われかけたのだが、その度にコタロウが気付いて追い払ってくれた。
最終的には高値で売れるMUKADEを手に入れる事が出来るなど、とてもツイていたと言える。
しかし何だか、コタロウは対照的に浮かない顔をしてヘレンさんに睨まれていた。
きっとカティさんの解毒はアイザックがやったと思っていたのだけれど、コタロウだったのか……。
草原で、遂に本物のニンジャと出会うことが出来た。
でもよく考えたら、イヅナさんは女性なのでくノ一だった。
イヅナさん曰く、ニンジャにも種類があるらしい。
斥候・暗殺を行う「隠忍」
陽動・囮などを行う「陽忍」
イヅナさんは後者だと言う、それと城を守るニンジャの上司は殿だそうだ。
オヤカタサマー!は何を守っているニンジャの上司なのだろう。
イヅナさんはニンジャらしく分身の術を見せてくれた、やっぱりニンジャは凄い!
と、本物のニンジャに出会えて大盛り上がりだったのだが、その場にはもう一人、ラピスラビットという学生が居て……。
あまりにニンジャについて盛り上がりすぎて蹴飛ばされた。
幼い頃から武術の心得があり、好奇心旺盛な様子から、イヅナさんに「良いニンジャになれるかも知れない」と言われていた。
う、羨ましくなんてないし……。
川沿いの遊歩道で体を動かしているところに仕事中のサリアさんが通りかかって、少し話をした。
サリアさんはリヤカーを引き、見たことのない橙色の制服を来ていた。
聞けば、「補給部隊」というのに異動となったらしく、各詰所などに備品などを運んでいるようだった。
詰所で事務仕事をしている人達の、更に裏方という地味な仕事だと言う。
しかしそれでも、誇りを持って励んでいる様子を見ると、やはり真面目で明るい子なのだなと思うことだ。
しかし石造りのリヤカーを作成するスポ根ぶりは何ともかんとも。
今まで修練をしていたと言う俺を試すなど、やはり前線……というか勝負が好きなのだろう。
そう聞いてみたところ、目の中の炎を燃え上がらせながら答えてくれた。やはりスポ根だ。
熱血教官として自警団内で名を馳せるのも遠い未来ではないかも知れない。
04 | 2025/05 | 06 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | ||||
4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 |
18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 |
25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |